キツネの『ビクシー』がまだ赤ちゃんだった頃に、イギリスにある保護施設『SCAR』にやってきました。ビクシーは母親に捨てられ、独りぼっちになっていたところを保護されたそうです。
施設に入ったビクシーは人工哺乳で育てられ、すくすくと成長して行きました。そして、ひとりで行きていけるようになったビクシーは、無事に野生へと帰って行ったのです。
しかし、ここで予想していなかったことが起こりました。野生で暮らし始めたビクシーでしたが、毎日夕食の時間になると施設に戻って来て、猫達と一緒にご飯を食べ始めるのです。この施設では今までに多くのキツネを野生に帰して来ましたが、こんなことは一度もありませんでした。
毎日姿を見せるビクシーを、猫達は温かく迎えてくれます。しかし、ビクシーがご飯を欲張り過ぎると、時々猫パンチが飛んで来るそうです(^_^;)
「きっとビクシーは施設が安全な場所だと知っているため、ここに戻って来るのだと思います。私達のところには自由に生活している約80匹の猫がいるのですが、ビクシーは小さい頃から彼らと接してきたため、彼らにとても親しみを感じているようです」と施設の創始者のジョン・レンジャーさんは話しました。
「私達はビクシーのために新鮮な肉を用意していますが、どうやら彼女は猫のご飯の方が好みのようです。彼女は猫達の容器に忍び寄って、ご飯を食べ始めます。そんなビクシーの様子を、猫達はいつも温かく見守っています。」
また、愛情深い猫達は、毎日訪ねて来るビクシーのために、食後のリラックスタイムも提供しているそうです♪
自然界ではなかなか見ることのできない珍しい光景ですが、ビクシーも猫達も今の関係をとても楽しんでいるようです♪