ある日の朝、保護施設『カーショー郡動物愛護協会』に到着したスタッフが、木箱の中に老猫の『トーリ』を見つけました。18歳のトーリは、飼い主さんのメッセージが書かれた紙と一緒に置き去りにされていたのです。
紙には「私の名前はトーリ。私はトイレが使えず、とても鋭い爪を持っています。家に赤ちゃんが産まれたため、私を飼えなくなりました。私を手放すのは心苦しいそうですが、これが家族のための最善の方法なのです。」と書かれていました。
飼い主さんの身勝手な行動に、スタッフはとてもショックを受けました。
トーリのような老猫は、里親さんが見つからない場合も多く、保護施設に入っても先の見えない運命が待っています。そのことをよく分かっていたスタッフですが、どんなに時間がかかろうとも、絶対にトーリの家を見つける決心をしたのです。
スタッフはトーリの爪を獣医さんに診てもらいました。爪は長い間手入れをされていなかったようで、伸びた爪が足を傷つけていました。すぐに獣医さんが爪の手入れをすると、トーリの気分はとても良くなったそうです。
「トーリはとても優しい性格です。私達はトーリを助けるためにできる限りのことをします。この施設にいる全ての動物達と同じように。しかし、トーリにとって一番幸せなのは、温かい家族に愛されることだと思っています。私達はトーリを助けてくれる人が現れることを心から望んでいます。」とスタッフはFacebookに投稿しました。
スタッフがトーリの話を掲載した後、多くの人が関心を示してくれました。そしてついにトーリは、素敵な飼い主さんに引き取られたのです!
こうしてトーリの新しい生活が始まりました。トーリは新しい家に着いた後、ひとりでトイレを使うことができました。
また、トーリはいつもリラックスしていて、幸せそうな表情をたくさん見せてくれるそうです。
18歳と高齢のトーリですが、まだまだ元気いっぱいです。これからは優しい飼い主さんにたくさん甘えて、幸せな毎日を送っていって欲しいですね♪