約2ヶ月前、道路の真ん中に横たわっている茶トラの猫が発見されました。猫は疥癬(かいせん。ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症)と重度の上気道感染症で、鼻がひどく詰まっていて、非常に衰弱していました。猫は明らかに獣医さんの助けを必要としていたため、発見者はすぐに保護団体『グッド・カルマ・ペット・レスキュー』に連絡をして助けを求めました。
「私達の施設には200匹以上の猫が保護されていましたが、その猫をすぐに受け入れることに決めました」と保護団体のスタッフが言いました。
出典:gkpetrescue
『シセロ』と名付けられた猫は本当にひどい状態でした。獣医さんによる詳しい検査の結果、複数の怪我が見つかり、スタッフ達はシセロが命をつなぐことができるか確信が持てませんでした。「そんな状態だったにもかかわらず、シセロは喉をゴロゴロと鳴らし、柔らかいベッドをこね始めました。」
「その小さな希望に満ちた行動が、私達に必要な全てのことを教えてくれました。彼は自分の人生を諦めていませんでした。」
そしてスタッフ達もシセロの命を諦めていませんでした。
出典:gkpetrescue
シセロを預かった養育主さんは、24時間体制でシセロに手でご飯を食べさせて、体が必要としているカロリーを摂取できるようにしました。また養育主さんが仕事に行っている間は、保護団体の事務長や動物病院のスタッフ達が代わりにご飯を食べさせてくれました。
「シセロには支えてくれる人達がたくさんいました。」
体への負担を軽減するために給餌チューブを挿入されたシセロは、エネルギーを節約することができ、回復に集中できるようになりました。シセロはほとんどの時間を休みながら過ごしていましたが、誰かに話しかけられると喉を鳴らして、前足で毛布をこね始めました。
何日にもわたる献身的な看護の末、シセロはついに立ち上がって、歩き回れるほどに強くなりました。また給餌チューブも外されて、自分の力でご飯が食べられるようになりました。
出典:gkpetrescue
食欲を取り戻したシセロは日に日に体重を増やしていき、元気も出てきました。顔と耳のかさぶたは消えて、柔らかい毛並みが輝くようになりました。シセロはほとんど目が見えなくなっていましたが、それがシセロの行動を妨げることはありませんでした。シセロは幸せそうに喉を鳴らし続け、注がれた愛情を出来る限り吸収しました。
「もしあの時、発見してくれた人が立ち止まっていなかったら、シセロの人生はどれほど違うものになっていたことでしょう。」
シセロは回復していくにつれて、自分なりの方法で生き抜く術を身につけていきました。シセロはオモチャで遊び、キャットタワーを自信を持って登って、自分の周囲の地図を頭の中に描きました。そんなシセロが一番求めていたものは、人間からの愛情でした。
そしてシセロが里子に出られるようになると、保護団体のスタッフ達はシセロを譲渡センターに連れて行って、将来の家族がシセロに直接会えるようにしました。
出典:gkpetrescue
シセロはすぐに新しい環境に居心地の良さを感じて、触れたもの全てを自分のものにしました。また、まるで「撫でて」と誘っているかのように、訪問者がやって来るたびに大きな音で喉を鳴らして、前足を訪問者に伸ばしました。
そんなシセロの愛らしい行動が、愛情深い家族の心をとりこにしました。
「これまでに数々の困難を乗り越えてきたシセロは、生涯の家族の腕の中で最高の喜びを見つけました。シセロの歩みは、人生を変えるには必ずしも大きなことが必要ではないことを証明しています。時にはたった一人の一つの決断、そして一つの優しい行為が、人生を変えるきっかけになるのです。」
「シセロに愛情を注いでくれた人達のおかげで、シセロの物語はハッピーエンドを迎えました。」
出典:gkpetrescue
シセロは新しい家にすっかり馴染んでいて、まるで以前から自分の家だったかのように歩き回っています。シセロはいつも元気に過ごしていて、撫でられるチャンスを決して逃すことはありません。
家の中はいつも喉のゴロゴロ音が鳴り響いていて、シセロは行く先々で満足そうにフミフミしているそうです。
出典:gkpetrescue
こうしてボロボロの状態で発見されたシセロは、2ヶ月の間に驚くべき変化を遂げて、無事に生涯の家に辿り着くことができました。これからもシセロはたくさんの愛情を感じながら、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:gkpetrescue/lovemeow
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