約2ヶ月前、ある女性が芝刈り機から子猫の鳴き声のような音が聞こえてくることに気づきました。気になった女性が声のする方に向かうと、芝刈り機の下にたくさんの子猫達がいて驚きました。女性は慎重に芝刈り機の刃の間から、子猫を1匹ずつ救出しました。
結局女性は8匹の子猫を助け出しました。女性は母猫の姿を探しましたが見つからず、地元の保護団体『ARPO』に助けを求めました。
子猫達は飢えに苦しんでいて、24時間体制のケアを切実に必要としていました。「幸いなことに私達はすぐに子猫達を経験豊富な養育主さんに引き渡すことができました。子猫達はすぐに哺乳瓶にしがみついてミルクを飲み始めました」と保護団体のスタッフが言いました。
お腹を空かせた8匹の子猫達全員にミルクを飲ませることは簡単なことではありませんでした。そのため全ての子猫達が最善のケアを受けられるように、別の養育ボランティアのロリ・ホワイトさんが駆けつけました。
ロリさんは8匹のうちの5匹の世話を引き受けました。そして、子猫達がロリさんの家に到着してから少し経つと、子猫好きの先住犬がベビーサークルのそばにやって来て、5匹の子猫達を温かく見守り始めました。
ロリさんは午前3時半に起きて子猫達にミルクを飲ませるのが日課になりました。「子猫達はみんなよく食べているため、私はいつも助かっています」とロリさんが言いました。
サバトラ猫の『グレタ』は食欲が旺盛で、ミルクの時間になるといつも一番最初に食べ始めます。三毛猫の『ダフォディル』は体が一番大きいだけでなく、自分がリーダーであることをはっきりと示しています。
「ダフォディルはお母さん代わりの猫のヌイグルミとよく遊んでいて、ヌイグルミの耳を噛んだりするのが好きです。」
子猫達の体が大きくなると、広々とした囲いの中に移って、そこでお皿から離乳食を食べたり、走り回ったりすることを学び始めました。
そんな子猫達の世話を続けるロリさんは、朝を迎えると5匹の大合唱に遭遇します。子猫達の中には早く要求を叶えてもらうために、パネルをよじ登ろうとする子猫もいましたが、ダフォディルは毎回ロリさんの腕を登って、望んだものを確実に手に入れようとしていました。
「ダフォディルは間違いなくグループの中で一番の女王様です。彼女はお皿からウェットフードを食べるのも上手ですが、膝の上で哺乳瓶から時間をかけてミルクを飲むことも好きです。」
「ダフォディルは一番最初に私のオフィスで仕事のアシスタントに任命されました。またオフィスにある柔らかいベビーサークルから一番最初に脱走した子猫でもあります。」
グレタはグループの中で最初に哺乳瓶を卒業して、お皿からご飯を食べるようになりました。グレタは抱っこされるのが大好きで、兄弟達の素晴らしいお姉さんです。
一方、キジトラ猫の『スプラウト』は哺乳瓶を手放すのを渋って、離乳することを嫌がっていました。スプラウトは一番必死に哺乳瓶からミルクを飲んでいて、ロリさんが哺乳瓶を取ろうとすると、奪われないように必死に腕を振り回しました。
「時には離乳のタイミングを子猫達に任せなければならないこともあります。スプラウトの場合は体重が900gに達した時に、ようやく離乳の準備が整いました。」
胸に白い模様を持った黒猫の『マイキー』は、とっても遊び好きでお喋り好きです。また全身が真っ黒の『サム』は穏やかな性格で、いつも流れに身を任せています。
「ダフォディルはいつもみんなの注目を集めたがっていますが、サムはいつものんびりとしていて、どんな時も満足そうにしています」とロリさんが話してくれました。
現在、芝刈り機の下から保護された8匹の子猫達は、二人の養育主さんの元でたくさんのワガママを叶えてもらいながら成長を続けています。子猫達はこれからも元気に遊び回ったり、イタズラをしたりしながら、楽しい毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:dreaming_of_foster_kittens/lovemeow