ある日、エレイン・シーマンズさんが保護施設を訪れると、目が開かなくなっていて、ひどい疥癬(かいせん。ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症)を患っている猫の『バレンティノ』に出会いました。
出典:LNPB0611
「私はバレンティノの姿を見て、心に痛みを感じました。そして、彼がどれくらい助けを求めているかがすぐに分かりました。私がケージの扉を開けると、彼は何度も倒れそうになりながらも私の方へと必死に向かってきました」とエレインさんが言いました。
バレンティノはその小さな手をエレインさんに伸ばして、かすかな声で鳴きました。エレインさんはそんなバレンティノを強く抱きしめました。
その後、バレンティノはエレインさんの友達のトビー・ウィンスキーさんの保護施設『リーブ・ノー・ペッツ・ビハインド』に移って、病気の治療を受けることになりました。
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バレンティノは目が開かなくなっていて、物を見ることはできませんでしたが、獣医さんや保護施設のスタッフ達に愛されていることが分かっていました。そのため痛みを少し取り除いてもらったバレンティノは、幸せそうに喉を鳴らして感謝の気持ちを伝えたのです。
「私達は彼が疥癬、白癬(はくせん。カビによる感染症)、その他にも多くの問題で苦しんでいることが分かりました。また彼の体重は2.7kgほどしかなく、ひどい栄養失調と脱水症状に陥っていました」とトビーさんが言いました。
救助から1週間後。獣医さんやスタッフ達のおかげでバレンティノの目がついに開きました!
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徐々に元気を取り戻してきたバレンティノは、食事の時間になると大きな声でご飯を要求してくるようになりました。またバレンティノは治療の後のマッサージがとても気に入ったようでした。
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救助から1ヶ月後には、バレンティノの体重が1kgも増えました。頭を撫でられるのが大好きなバレンティノは、いつもスタッフ達に素敵な笑顔を見せてくれているそうです。
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「バレンティノの毛も少しずつ生え揃ってきました。彼はとても気分が良いようで、いつも大きな声で話しかけてきます。彼がさらに回復したら、歯の治療を行いたいと思います。」
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バレンティノは新しい爪研ぎソファーが気に入ったようで、いつも嬉しそうに使っているそうです。
「まだ完全に回復していないバレンティノですが、毎日幸せそうに過ごしています。彼は生きていることに喜びを感じていて、みんなから注がれる愛情と獣医さんの治療にとても感謝しています。」
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「あと少しでバレンティノの治療が終わります。その後、彼は養育主さんの家に移って、さらに身体を回復させて強くなっていくことでしょう」とトビーさんが話してくれました。
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こうしてひどい状態で保護されたバレンティノは、エレインさんやたくさんの人達の愛情で大きく変わることができました。バレンティノが再び元気を取り戻すことができて本当に良かった。みんなからの愛情を全身で受け取って、精一杯の愛情を返すバレンティノの姿に思わず胸が熱くなりますね。
出典:LNPB0611/lovemeow