約2ヶ月前、車道を這っている子猫の姿を見つけた人が、すぐに車を止めて子猫の救出に向かいました。
子猫は発見者が近づいてくるのを見ると、叫び声を上げながら必死に発見者の方に向かっていきました。「子猫に気づいた人が車を降りて助けてくれたのは非常に幸運なことでした」と猫の保護活動を行っているエレン・カロッザさんが言いました。
出典:thecatlvt
『ポピー』と名付けられた子猫は、ダニに覆われていて、胃の調子が悪く、前足を骨折していました。その後、地元の保護団体『トゥー・ザ・レスキュー』がポピーを引き取ってすぐに治療を始めましたが、ポピーが自分達が提供できる以上の助けを必要としていることが分かりました。
保護団体のスタッフ達は、危機的な状況の子猫を救うことに尽力している別の保護団体『CGMFF』に連絡をして、エレンさんに助けを求めました。
ポピーの足が骨折した原因は分かりませんでしたが、ポピーのこれからの人生が愛情と安らぎに満ちたものになることをスタッフ達は願っていました。そんなスタッフ達から連絡を受けたエレンさんは、ためらうことなくポピーを迎え入れることに決めました。
エレンさんはポピーの全身をお風呂で綺麗にして、前足用に新しい添え木を作りました。
エレンさんと彼女のチームは、以前ポピーのように前足を骨折していた子猫に施したのと同じ治療計画を開始しました。それから数日間の丁寧なケアによって、ポピーは体重を増やして随分と体力も回復しました。
ポピーは歯ブラシのブラッシングとタオルで包まれるのが大好きで、早く他の子猫達のように遊べるようになりたいと思っていました。
新しい生活に安心したポピーは前足の添え木を全く気にすることなく、無防備な仰向け姿で寝ていることもありました。
1週間の治療の後、ポピーの足の回復が順調だと分かった獣医さん達は、ポピーに他の子猫達と遊ぶことを許可しました。するとポピーは出会った全ての人と猫の友達の心を次々ととりこにしていきました。
ポピーの回復が予想以上に早かったため、エネルギーが溢れ出したポピーは添え木を付けた状態でもイタズラを止めることができなくなりました。さらにそれから1週間が経つ頃には、もう我慢できないとばかりに添え木を外したいと訴えるようになりました。
そしてついにポピーの添え木が外されると、まるで骨が折れていたことが嘘だったかのように、何事のなかったかのように過ごし始めたのです。
ポピーは4本足で歩き回って、ミーアキャットのように立ち上がることもありました。ポピーは完全な回復への道を着実に進んでいて、再び自由に動き回れるようになった喜びと興奮を抑えきれませんでした。
ポピーは部屋の中を好奇心の赴くままに歩き回って、箱の中に飛び込んだり、寝心地が良い場所を見つけるとそのまま眠り始めたりしました。またポピーは暖かい服が詰め込まれた洗濯カゴが気に入ったようで、その中に入ってヘソ天姿でお昼寝していることがよくありました。
「ポピーは遊ぶことや登ることが大好きで、いつも楽しそうに動き回っています。私達は彼女がとても順調に回復したことを誇りに思っています。」
ポピーは辛い時期を乗り越えて立ち直り、新しい生活を始める準備を整えました。ポピーは愛情深い家族と猫の友達がいる家を望んでいましたが、その願いはすぐに叶うことになりました。
ポピーが治療している間、以前エレンさんの保護団体から猫の『フィネガン』を引き取った家族が、フィネガンの友達になってくれる猫を探していました。そして家族がポピーに会うと、その恐れを知らない性格に魅了されて、家族の一員として迎えることに決めたのです。
その後、里子に出る準備を整えたポピーは、家族の元に向かって、新しい生活に完全に溶け込みました。ポピーはすぐに家族とフィネガンのことが大好きになって、いつもみんなと一緒に楽しい時間を過ごしているそうです。
こうして車道で助けを求めていたポピーは、優しい人達のおかげで怪我を治し、生涯の家に辿り着くことができました。ポピーは自分の夢が叶ったことが嬉しくて、毎日を幸せいっぱいに過ごしているそうです(*´ェ`*)
出典:thecatlvt/.lovemeow