ある日、動物の保護活動を行っている人達が野良猫のコロニーで猫達を助けていると、1匹の猫に導かれた先で5匹の子猫達の姿を発見しました。そのうちの2匹は生後わずか5週間でした。
幼い2匹のうちの1匹は内反足で、生まれた時から右前足が内側に曲がっていました。子猫はそのことが原因で前足に体重をかけることができず、足を引きずりながら歩いていました。
子猫は兄弟にしがみついていたところを保護されて、治療のために動物病院へと運ばれました。
保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』は保護された5匹の子猫達全員を受け入れて、足が曲がった子猫に『シャボーテ』と名付けました。
動物病院でシャボーテの感染症の治療を行った獣医さん達は、シャボーテの骨がまだ発育中のため、添え木を使って内反足を矯正することができると判断しました。
「シャボーテはすぐに添え木に慣れて、添え木をつけながら歩き回るようになりました。彼は添え木を全く気にすることなく動き回って、兄弟と一緒に楽しそうに遊び始めました」と保護施設のスタッフが言いました。
僅か1週間でシャボーテの足は随分と真っ直ぐになって、より効果的に足を使えるようになりました。
「添え木のおかげで足の角度が矯正されて、正しい方向を向くようになりました。シャボーテはまだ幼く、添え木による治療が間に合う年齢で救出されました。私達は彼が普通に歩けるようになるために、あらゆることをする決心をしていました。」
シャボーテはいつも他の子猫達と競争したり、オモチャを投げたりしながら遊んでいます。シャボーテは勇敢で冒険好きな性格で、常に身の回りのことに興味津々です。シャボーテは添え木によって運動能力が向上したため、いつも身の回りで起こっている全てのことに関わろうとしています。
シャボーテは包帯を交換してもらう時もとても楽しそうで、毎回喉を鳴らしながらその様子を観察しているそうです。
そして、シャボーテがいっぱい遊んで疲れると、養育主さんの近くにあるフワフワのベッドで眠りにつきます。シャボーテは室内生活をすっかり気に入っていて、愛情と甘やかされることに心から幸せを感じているのです。
3週間の治療の後、シャボーテは添え木から卒業して、4本足で自由に動き回れるようになりました。シャボーテはそのことがとっても嬉しくて、家中を全力で走り回って、他の子猫達を追い抜こうとしているそうです。
「今のシャボーテは普通に歩いたり走ったりすることができます。彼は早期治療によって足を治すことができました。」
「シャボーテはまるで足の障がいがなかったかのように、家の中の至るところを走り回っています。彼はとってもイタズラ好きの優しい子猫で、兄弟と一緒に飛び跳ねるのが大好きです」と保護施設のスタッフが嬉しそうに話してくれました。
またシャボーテは猫用のトンネルがお気に入りで、何度もトンネルの中と外を行き来しながら、好奇心の赴くままに遊び回っているそうです。
こうして曲がった足でよろよろと歩いていたところを発見されたシャボーテは、優しい人達の助けを借りて大きく変わることができました。今のシャボーテは全身からエネルギーが溢れ出していて、4本の足で家の中を元気いっぱいに走り回っているのです。
出典:comrescuemontreal/lovemeow