ある日、保護施設『アニマル・フレンズ・プロジェクト』のカルメン・ワインバーグさんが、トレーラーハウス用の駐車場に地域猫達の様子を見に行きました。
そしてカルメンさんが駐車場に着くと、ある光景が目に飛び込んできました。何とゴミ捨て場の近くに、迷子の子猫が横たわっていたのです。
急いで子猫のところに向かったカルメンさんは、子猫が非常に衰弱していて、獣医さんの助けを必要としていることが分かりました。
「子猫は1秒でも早く獣医さんに診てもらわなければならない状態でした。私は子猫を抱え上げると動物病院に急ぎました」とカルメンさんが言いました。
『ルル』と名付けられた子猫は全身にたくさんのノミがついていて、歯茎が白くなっていました。ルルは最初の2日間は非常に無気力で、24時間体制の看護とシリンジを使っての栄養補給が必要でした。
そして3日目を迎えると、ルルは少しずつ動けるようになり、ゴロゴロと喉を鳴らし始めました。その後さらに元気を取り戻したルルは、2人の養育主さん(ベラさんとベスさん)に助けられて、ついにエネルギーに満ちた子猫へと生まれ変わったのです。
ルルの人生の始まりはとても辛いものでしたが、新しい家族が決まるとすぐに、ずっと叶えたかった夢を実現させることができました。
ちょうどルルが里子に出られるようになった頃、ニューヨークに住む家族が愛猫の『モジョ』のために友達を探していました。そして家族は保護施設のInstagramでルルの姿に一目惚れして、家族の一員として迎えることに決めたのです。
「私達はすぐにルルを迎えに行きました。彼女はとても興奮していて、その日のうちに新しい環境にも慣れました。そして先住猫のモジョは、彼女のことを一目で好きになりました」と家族が言いました。
「モジョはルルを温かく迎え入れて、家の至るところで遊ばせるようになりました。モジョは甘えん坊のルルと一緒に過ごす時間が何よりも好きです。」
ふたりは出会った日からイタズラのパートナーになり、家の至るところで可愛いハプニングを引き起こしています。またモジョは完全にルルのお兄さんや保護者のような存在になり、いつもルルのことを温かく見守っているそうです。
時々ルルはモジョのことをもみくちゃにしますが、モジョは決して怒ったりせず、いつもルルの自由にさせています。そしてルルが愛情を必要としている時は、いつまでもそばに寄り添い続けているそうです。
一方のルルはモジョのことをとても尊敬していて、いつもモジョの後に続いているそうです。
昼寝の時間を迎えると、ふたりは一緒に人間用のベッドに飛び乗ります。そしてしばらくベッドの上で一緒に遊ぶと、お互いのことを毛づくろいしながらゴロゴロと喉を鳴らし始めるのです。
ルルのことをいつも大切に思っているモジョは、ルルがどんな気まぐれを起こしても優しく接します。
そしてルルの身体が常に綺麗になっているかをチェックして、丁寧に毛づくろいをしてあげるのです。
またモジョが毛布の上にいる時は、ルルも毛布の上で過ごしています。ふたりは常に一緒にいて、誰にも切り離すことのできない存在なのです。
「私達はルルを家族に迎え、モジョと深く結ばれたことに大きな幸せを感じています。私達はルルに出会えたことに心から感謝しています。」
「ルルは私達の家にたくさんの喜びを運んできて、モジョはこれまで以上に幸せを感じています。それは衰弱していたルルの命を救い、大切に育ててくれた人達のおかげで実現することができました」と家族が話してくれました。
こうして優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めたルルは、温かい家族やモジョとの出会いで幸せな毎日を手に入れることができました。これからもルルはたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:mojoandlulu/lovemeow