ある日、両方の前足に親指のある母猫が、近所の住人に助けを求めてきました。母猫は6匹の幼い子猫達を育てていて、安全に子育てができる場所を探していました。
少し前に母猫は子猫達の身を少しでも安全に保つために、家の庭の茂みの中に引っ越してきました。子猫達は草の中に身を隠して、小枝や葉っぱなどで作られた簡易的な寝床で身を寄せ合っていました。
その後、母猫は家の中で過ごすための心の準備を整えると、近所の住人に歩み寄りました。住人はすぐに地元の保護施設『パピー・キティー・ニューヨークシティー』に連絡をして、猫の親子を養育することができるかを尋ねました。
その話を聞いた養育ボランティアのウェンディーさんとエージェイさんは、すぐに親子のところに向かって、子猫達を保護してキャリーの中に入れました。
また完全に路上での生活に別れを告げる準備ができていた母猫も、自らキャリーの中へと入ってきました。
ウェンディーさん達は親子を自宅に連れて帰ると、母猫が落ち着いて子育てができるように、快適で静かなスペースを用意しました。
「家の中で暮らし始めた母猫はかなり緊張していました。でもここが安全な場所だと気づくとすぐに心を開きました」とウェンディーさんが言いました。
『サムズ(親指)』と名付けられた母猫は、人間と一緒にいることが大好きになりました。サムズは頭の上に屋根があり、たくさんのご飯が食べられる環境に満足していました。
「サムズはとても優しくて、子猫達のことを心から愛しています。彼女は毎日しっかりと子猫達の世話をしているため、子猫達はみんな健康的で、いつも綺麗な身体で過ごすことができています。」
そんな愛情いっぱいのサムズは、部屋の中にたくさんの毛布やタオルがあるにもかかわらず、テレビ台の下を授乳スペースとして選びました。
サムズが大切に育てている子猫達はそれぞれ、『ライ』『バゲット』『プンパーニッケル』『ブリオッシュ』『チャバタ』『バン』と名付けられ、サムズのたくさんの愛情で飛躍的に成長しています。
子猫達はヤンチャな時期に入っていて、無限のエネルギーで走り回ったり、プロレスごっこをしたりしながら猫のスキルを磨いているそうです。「6匹の子猫達はみんなで遊ぶのが大好きです。そしていっぱい遊んで疲れると、毛布が敷かれたソファーの上で昼寝を始めます。」
また子猫達は突然電池が切れて、部屋の中の様々な場所で寝落ちしていることもよくあるそうです。
サムズは現在、育児の手伝いをしてくれるウェンディーさん達がいることに大きな喜びを感じています。サムズは子猫達の成長と共に少しずつ休憩時間を増やしていて、徐々に自分の時間を楽しみ始めているそうです。
こうしてサムズと子猫達は路上から保護されて、新しい人生をスタートさせることができました。親子はこれからもたくさんの愛情を感じながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:puppykittynycity/lovemeow.