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生まれた時からの障がいでジャンプができない保護子猫。優しい人達のおかげで命をつなぎ、自分のペースで歩き始める

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ある日、毛の長いクリーム色の保護子猫が、より良い生活を送るために地元の保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に運ばれてきました。

『ババール』と名付けられ子猫は、運動能力に問題があり、重度の呼吸器感染症を患っていて、ひどく衰弱していました。「ババールは2匹の兄弟と一緒に保護されましたが、兄弟の中で一番身体が小さく、重い病気に苦しんでいました。彼の毛はひどく荒れていて、とても痩せ細っていました」と保護施設のスタッフが言いました。

そんな大変な状態だったにもかかわらず、ババールは人間の愛情を強く求めていました。

ババールは呼吸困難に陥っていたため、すぐに抗生物質による治療を始めました。ババールは何度も動物病院に通って、何とか快方へと向かい始めました。

ババールは生まれた時からの障がいで、走ったり飛んだりすることはできませんでしたが、ゆっくりと歩けることが分かりました。ババールは常に一歩一歩を全力で踏み出し、少しずつ前進していきました。

「ババールは筋肉に影響を与える先天性の神経筋疾患を患っています。彼の病気はとても珍しく、収縮した筋肉が再び緩むまでに時間がかかります。」

「ババールは後ろ足でジャンプしたり蹴ったりすることができません。また自分ひとりでソファーを登ったり降りたりすることもできません。彼はジャンプしようとすると動きが固まってしまいますが、平らなところを歩くことはできます。」

ババールは養育主さんの家で暮らしているうちに家族ととても仲良くなりました。ババールは時々家族と一緒に家の外に散歩に出かけますが、その時はいつも少し歩くたびに立ち止まっているそうです。

ババールはペンギンのようにゆっくりと、少しぎくしゃくした動きで歩きます。彼はスロープを使って窓辺まで移動し、ソファーに登りたい時は誰かに手伝ってもらっています。

そんな障がいを抱えたババールですが、他の子猫達と同じように好奇心が旺盛で毎日活発に動き回っています。ババールはいつも全力で移動しながら、一生懸命に歩き方を学んでいるのです。

「ババールは歩き方が上達すると、家の中で他の猫を後を追いかけるようになりました。」

またババールは昼寝の達人で、まるで歳を重ねた猫のようにまったりとくつろいでいることがよくあります。ババールにとって寝ることは、最も得意としている娯楽なのだそうです。

「ババールは自分で毛づくろいができないため、いつも私達のブラッシングを楽しんでいます。また私達が彼を抱っこすると、彼は口を開けたまま眠ってしまうことがよくあります」と養育主さんが言いました。

「ババールは後ろ足を踏ん張ってジャンプしたり走ったりすることはできませんが、一歩一歩足を動かしながら望んだ場所まで行くことができます。」

ババールは自分のペースで歩いて、自分の周りの世界を楽しんでいます。ババールは他の猫達と一緒に過ごすことが大好きで、猫達の存在はババールに動くための動機を与えているのです。「ババールは羽のオモチャで遊ぶのも好きですが、一番のお気に入りは太陽の光を浴びながら窓辺で外の景色を眺めることです。」

生まれた時から障がいを抱えているババールですが、それによって歩みを止めることはありません。ババールは養育主さんの愛情で確実に成長していき、里子に出る準備を整えると、特別なケアを毎日行うことのできる家族を探し始めました。

そしてババールが保護されてから約4ヶ月後、ついにババールの夢が叶ったのです!

「ババールは完璧な家を見つけることができました。彼はこの先ずっと甘くて安全な生活を送っていくことでしょう。彼は子猫の友達や愛情深い家族と一緒に新しい人生を歩み始めようとしています」と保護施設のスタッフが言いました。

こうして優しい人達のおかげで命をつなぐことができたババールは、安全な家の中で楽しい毎日を送り始めました。これからもババールはたくさんの愛情を感じながら、自分のペースで前進し続けていくことでしょう。
出典:comrescuemontreallovemeow

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