ある日、保護施設『パピー・キティー・ニューヨークシティー』のスタッフのミーガンさんが、建物の外に置き去りにされていた猫についての連絡を受けました。その猫は何かを怖がっていたようで、数日間同じ場所に留まり続けていました。
ミーガンさんが到着した時、猫は壁に寄り添いながら疲れ果てた様子で怯えていました。そんな猫の元にミーガンさんがゆっくりと近づいて行くと、猫は小さく声を出しました。
猫が友好的かどうかを確かめるためにミーガンさんが手を伸ばすと、警戒した猫が「シャー!」と威嚇してきました。しかし、ミーガンさんが頭を撫で始めると、怖がっていた顔が一瞬のうちに満足そうな表情に変わったのです。
猫は立ち上がって、さらに頭を撫でて欲しそうにしてきました。「どうやら猫は自分が安全だと気づいたようです」とミーガンさんが言いました。
ミーガンさんは猫を救い上げると、持っていたバッグに入れて車へと戻りました。猫はまるで野外での暮らしに別れを告げる準備ができているかのように、静かにバッグの中に留まり続けていたそうです。
「その時私は仕事場から帰宅している最中だったため、キャリーを持っていませんでした。猫は車の中に入るとすぐに私の膝の上に乗ってきて、何度も頭突きをしてきました。」
ミーガンさんは猫が路上生活に慣れておらず、人間と一緒の生活を望んでいることを強く感じました。
その後、ミーガンさんは猫に『カポネ』と名付けました。「私が最初にカポネを見つけた時、彼は非常に混乱していました。彼は全身の毛が荒れていて、とても痩せ細っていて、非常に耳が汚れていました。」
しかし、カポネは一瞬のうちに愛情いっぱいの猫に変わり、家に着くまでずっとミーガンさんに寄り添い続けていたそうです。
カポネはミーガンさんに絡み合った毛を刈られている最中も全く騒ぎませんでした。カポネは撫でられるたびにとろけて、ミーガンさんにかまってもらえることに大きな喜びを感じていました。
カポネの瞳からは完全に恐怖が消えて、喜びに置き換わりました。カポネはその日の夜、お腹を満たして快適なベッドで横になると、今までの分を取り戻すかのように長い眠りにつきました。
カポネが新しい環境でリラックスすると、ハグ好きの本能が完全に開花しました。カポネは出会った全ての人の気を引こうとするようになり、みんなからの抱っこを全身で楽しむようになったのです。
さらに美味しいご飯とたくさんの愛情で、カポネは心とお腹を満たし、フワフワで光沢のある毛に包まれていきました。またカポネが温かい膝の上に座ると、毎回幸せそうな姿を見せてくれました。
「カポネは今までで最も甘く、愛情に満ちた猫です。彼は鳥を見るのが趣味で、人間の膝の上でまったりしながら、室内生活を存分に楽しんでいます。」
そして路上から保護されてから2ヶ月後、カポネはずっと夢見ていた生涯の家族を見つけました!
「カポネは正式に里子に出て、新しい家で暮らし始めました。野外で動けなくなっていた彼はついにハッピーエンドを迎えることができました」とミーガンさんが嬉しそうに話してくれました。
こうしてミーガンさんが来るまでずっと同じ場所に留まり続けていたカポネは、ミーガンさん達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。今のカポネは常に全身から幸せが溢れ出していて、大好きな家族とのハグを楽しみながら、たくさんの愛情を吸収し続けているのです(*´ω`*)
出典:puppykittynycity/lovemeow