ある日、フィラデルフィアの動物病院に6匹の幼い子猫達が運ばれてきました。子猫達の母親は病気のため、出産から10日ほどで子育てができなくなってしまい、子猫達は24時間体制の世話を必要としていました。
その後、子猫達は個人ボランティアさんに生後3週まで養育されて、地元の保護施設に運ばれてきました。子猫達は保護施設を通して、経験豊富な養育ボランティアのペニー・リチャーズさんの家で過ごし始めました。
一方、子猫達の母親は動物病院で治療を受けて、ついに快方へと向かい始めました。
6匹の子猫達を預かったペニーさんは、子猫達のために快適な場所を用意しました。またペニーさんは1日に何度も子猫達にミルクを飲ませ、柔らかい毛布やお母さん代わりのヌイグルミで子猫達を安心させながら世話を続けました。
そして、養育を始めてから10日ほどが経つと、白い三毛猫の『マイオーリ』が離乳食を食べ始め、ミルクを卒業しました。その後すぐに三毛猫の『アトラーニ』が続きましたが、他の4匹はミルクを飲み続け、それぞれのペースで少しずつ離乳食に移行していきました。
子猫達が走り回って遊ぶようになると、ペニーさんは子猫達のためにベビーサークルを用意しました。子猫達はサークルの中にペニーさんが入ってくると嬉しそうに膝の上に登って、みんなで一斉に喉を鳴らし始めました。
その後さらに子猫達が成長すると、完全にエネルギーの塊になった子猫達は、部屋中を駆け回って様々なイタズラをするようになりました。
「子猫達はいつもお互いのことを追いかけ合って、元気いっぱいにプロレスごっこをしています。そして子猫達が遊び疲れると、みんなで私の膝の上に集まって、愛らしい姿でくつろぎ始めます」とペニーさんが言いました。
子猫達は人間のことが大好きですが、それ以上にお互いのことをとても愛しています。「子猫達はペアになったりグループになったりしながら、いつも一緒に遊んで、一緒に寄り添っています。」
「マイオーリとハチワレの『リモンチェッロ』は、どちらもオモチャのボールでサッカーをするのが大好きです。アトラーニと黒白の『アマレット』はいつも最初に私のところに挨拶しに来て、毎回ご飯の時間になると大きな声で猛アピールしてきます。」
「白猫の『ランブルスコ』は甘えん坊の男の子で、よく私の膝の上に座ったり、ソファーで私に寄り添ったりしています。」
「キジ白の『アマルフィ』は大人しい性格で、静かに忍び寄るのが上手です。彼女は抱きしめられながら撫でられるのが好きで、いつも喉を鳴らして幸せなことを伝えてきます。」
またアトラーニは自分の名前を覚えたようで、ペニーさんが名前を呼ぶと一直線に向かってくるようになりました。「アトラーニはいつも私の身体を登ってきて、抱きしめて欲しくてニャーと鳴いてきます。そんな彼女を撫でてあげると、彼女は足を伸ばして私の顔に頭突きをしてきます。」
子猫達はいつも愛情を求めていて、チャンスが訪れるたびに愛らしい姿でアピールしてきます。子猫達はいつもペニーさんとお喋りしながら、眠りにつくまで温かい膝の上でくつろいでいるそうです。
子猫達はみんなとっても仲良しで、誰かがひとりで過ごしていることはありません。子猫達はお互いに愛情を注ぎ合いながら、いつも一緒の時間を楽しんでいるのです。
「子猫達のお互いへの愛情は計り知れません。子猫達は一緒にいることに安らぎを感じていて、幸せに満たされています。子猫達はこれからもずっと兄弟と寄り添いながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう」とペニーさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:fosterkittenhq/lovemeow