ある日、『アニー』と名づけられた3週齢の保護子猫が、地元の動物病院に運ばれてきました。病気を患い衰弱していたアニーでしたが、生きたいという強い意志を持っていました。
「動物病院で働く私の娘が、夜間にアニーの世話をするために、彼女を家に連れて帰ってきました」と養育ボランティアのシンディー・コンドンさんが言いました。
「アニーは24時間体制の世話を必要としていました。私は娘と交代でアニーの世話を続けました。」
授乳の合間にアニーは寝床の柔らかい毛布を抱きしめ、オモチャと一緒に遊びました。アニーは人間からの絶え間ない愛情を熱望していて、抱きしめられるとゴロゴロと大きな音で喉を鳴らしました。
「アニーは人間や犬の友達に注目されるのが大好きです。そのため娘のゴールデンレトリバーの『ジャックス』や私のグレート・ピレニーズの『マリー』と、いつも楽しそうに遊んでいます。」
アニーは大型犬の足の大きさほどしかありませんが、犬の顔と格闘し、シッポを追いかけて、一生懸命に飛びついていきます。アニーは怖いもの知らずの性格で、どんな相手に対しても勇敢に突撃していきます。そしてアニーが遊び疲れると、犬のお腹に鼻を擦りつけながら幸せそうに眠り始めるのです。
そんなアニーの世話と並行して、シンディーさんは別の場所で保護された母猫の『ストーミー』と5匹の子猫達の養育をしていました。子猫達はアニーよりも1週間ほど遅く生まれました。
「アニーのような独りぼっちの子猫が社会化するためには、同い年くらいの子猫と一緒に過ごすことが大切です。そこで私はアニーが予防接種を受けた後、彼女にストーミーと5匹の子猫達を紹介しました。」
するとアニーは自分と同い年くらいの子猫達の姿に興奮し、一緒に遊びたいという気持ちが溢れ出しました。しかし、子猫達の方はエネルギー全開のアニーに少し戸惑い気味でした。
その後、一緒にご飯を食べて、同じ時間を共有しているうちに、確実にアニーは子猫達の中に溶け込んでいきました。「アニーは物怖じしない性格で、これまでに出会った全ての人や動物達と仲良くなりました。」
非常に活発なアニーは、子猫達と一緒に走り回ったり、転げ回ったりしながら楽しい時間を過ごしています。アニーはみんなとの遊びを通して、人間や他の動物達との接し方を学び、シンディーさんの手を噛んだり引っ掻いたりする行動も徐々に収まっていきました。
「アニーは子猫達全員と仲良く過ごしていますが、特に『レインドロップス』と名づけられた黒猫と強い絆を結びました。ふたりは一日の多くの時間を一緒に過ごし、バスケットの中で寄り添うことが大好きです。」
「アニーとレインドロップスは現在、切っても切れない関係にあります。ふたりはお互いのことを追いかけ合い、一緒に部屋の中を探索をして、お互いの身体を毛づくろいし、幸せそうに寄り添いながら眠っています。」
「私達はアニーがレインドロップスとペアになって、生涯の家族の元に行くことを強く望んでいます。私達は独りぼっちだったアニーが子猫達と友達になり、いつも楽しそうに遊んでいる姿を見ることができて本当に嬉しく思っています」とシンディーさんが話してくれました。
こうして友達を必要をしていたアニーは、保護先の家で素敵な出会いを果たすことができました。きっと生涯の家族の元に行っても、安全な家の中で遊び回りながら、楽しい毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:foster_kittens/lovemeow