先月末、テイラー・ニコルズさんは仕事中に猫の鳴き声のような音に気づきました。気になったテイラーさんが調査に向かうと、ダンボール箱の中に入った1匹の子猫の姿を発見しました。
「子猫はオフィスビルの閉鎖されていたエリアで発見されました。彼は人間のことを信頼しておらず、とても怖がっていました。彼は独りぼっちで、母親や兄弟の姿はどこにもありませんでした」とライアン・トレロさんが言いました。
『ビーンズ』と名づけられた子猫は、箱の中から出るをためらっていました。ビーンズはテイラーさんのことを「シャー!」と強く威嚇してきて、必死に身を隠そうとしていました。「でもビーンズが人間の愛情を感じると、少しずつ変わり始めました。」
ゆっくりと、でも確実に、ビーンズは自分の殻から出てきました。そしてビーンズが背中を撫でられると、甘い声でゴロゴロと喉を鳴らし始めて、さらにたくさんの愛情を求めてくるようになったのです。
ビーンズに養育主さんが必要だと感じたテイラーさんは、ソーシャルメディアにビーンズの話を投稿しました。するとその投稿を見たライアンさんがすぐに行動を起こしたのです。
ライアンさんはその日の午後にビーンズを迎えに行き、地元の保護施設『ベビー・キトゥン・レスキュー』に連絡をして、ビーンズを養育できる人がいないかを尋ねました。
「ライアンさんから連絡をもらった時、私達の養育ボランティアさん達はみんな手いっぱいの状態でした。そこでは私はライアンさんに、『もしライアンさんの方でビーンズの養育ができるようなら、私達が必要なサポートを行います』と伝えました。ライアンさんはそれに同意しました」と保護施設の創設者のキャロライン・グレースさんが言いました。
「ライアンさんはその日のうちに子育てに必要なものを受け取りにきました。私はその時に彼女に子猫の世話の仕方を教えました。ビーンズは生後約5〜6週で、既にウェットフードを食べられるようになっていました。」
最初の日の夜、ビーンズは少し緊張していて、すぐに物陰に隠れました。「ビーンズはしばらくベッドの下に隠れていましたが、ハグや愛情を求めていたようで、ベッドの下から出ようと何度も試みていました」とライアンさんが言いました。
そして翌日、ついにビーンズは勇気を奮い立たせて、ベッドの下から完全に姿を現しました。それ以降、ビーンズは物陰に身を隠すことがなくなり、新しい住まいを探索するようになりました。
「ビーンズはそれから楽しそうに過ごすようになり、甘えん坊でイタズラ好きの性格が表に出てきました。」
その後、ビーンズはお風呂に入ってノミから解放されると、とっても気分が良くなったようでした。ビーンズはフワフワでエネルギー溢れる子猫に変わり、部屋中を駆け回ったり、元気に遊び回ったりするようになったのです。
「数日後、私達はビーンズの信頼を得ることができ、ビーンズはここが安全な場所だと完全に理解しました。」
ビーンズは現在、家猫として新しい生活を楽しんでいます。ビーンズはいつも美味しいご飯でお腹を満たし、たくさんのオモチャで遊び、心地良いベッドで幸せそうに眠っています。さらにビーンズは全ての要求に応えてくれるライアンさん達がいることに、大きな幸せを感じているのです。
ライアンさんとボーイフレンドは交代でビーンズと一緒に過ごしています。ビーンズはこの数日間、ライアンさん達の元に大きな喜びと笑いを運び続けているそうです。
「ビーンズはとっても好奇心旺盛なイタズラ好きの子猫です。彼は私達のことを抱きしめたり、会話したりするのが大好きです。彼は幸せを感じるとすぐに喉を鳴らし始めます。」
「ビーンズは窓辺で横になりながら日光浴を楽しみ、撫でられながら眠りに落ち、小さなサッカーボールを全力で追いかけ、予想外のタイミングで私達にこっそりと攻撃を仕掛けてきます。また彼はチャレンジ精神が旺盛で、少し高い場所から飛び降りたりもしています。」
少し前まで人間に怯えていたビーンズでしたが、たくさんの愛情でハグ好きの子猫へと生まれ変わりました。ビーンズは毎日の生活を全身で楽しんでいて、注目を集めるために猛アピールを続けているのです。
「私がビーンズを育て始めて一番ホッとしたのは、彼が家の中が安全だと分かり、お風呂に入ってお腹を満たした後、フワフワの毛布で幸せそうに眠り始めた時でした。今の彼は最高に愛らしく、最高に幸せそうで、最高にフワフワしています」とライアンさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして独りぼっちで保護されたビーンズは、ライアンさん達のおかげで家猫生活を始めることができました。これからもビーンズは大きな音でゴロゴロと喉を鳴らしながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:beandipburrito/lovemeow