猫の『キャッツビー』は性格が気難しく、病気を患っていたため、保護施設に来てから数年間、新たな家を見つけることができませんでした。しかし、幸運なことにキャッツビーを引き取りたいという女性が現れたのです。その女性は書店の経営者でした。
その日、古本屋『Second Edition Book Shop』を経営していたホワットリーさんが保護施設を訪れました。そこで初めてキャッツビーに出会ったホワットリーさんでしたが、キャッツビーの最初の印象はあまりよくありませんでした。とても無愛想で、いつも不機嫌そうな顔をしていたのです。
しかし、愛猫家のホワットリーさんは高齢の猫は引き取り手が少ないことを知っていたため、キャッツビーを引き取ることにしました。
キャッツビーはFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)を患い、目にも病気を抱えていました。それを知ったホワットリーさんは、キャッツビーがいつも不機嫌なのは、目の病気が影響しているのかもしれないと思ったそうです。
そして、何回かの手術で目が完治すると、キャッツビーの性格は一変しました!
キャッツビーは人間に好意を寄せるようになり、いつも誰かのそばにいるようになりました。そして、いつの間にかキャッツビーは、お店を訪れる人達から愛される人気者になったのです。
こちらはドアの前で挨拶するキャッツビーの姿です。キャッツビーはいつもお客さんを笑顔で迎えます!
最初はよそよそしかったキャッツビーですが、時間が経つに連れてお店を徐々に支配していき、今では自分が一番偉い存在だと思っているようです♪
しばらくすると家の事情で猫を飼えないお客さんが、キャッツビーに会うために来店するようになりました。キャッツビーはそんなお客さんに愛情いっぱいに接します。自らお客さんに近づいていき、頭を嬉しそうに擦りつけるのです♪
またキャッツビーは、自分に会いにくる常連さんの声や匂いを覚えていて、常連さんが来店するとすぐにお出迎えします。その行動が嬉しくて、常連さんはポケットに忍ばせておいたオヤツやオモチャをプレゼントしてくれるそうです♪
そして、キャッツビーはいつの間にか本屋のCEO(最高経営責任者)になりました! ちなみにホワットリーさんの給与明細にもキャッツビーのサインが入っているそうです( *´艸`)
キャッツビーはいつも店内を歩き回り、困っているお客さんを見つけると、隣に行って助けてあげます。どうやら長年お店で働いているため、本の知識が豊富になったようです。
キャッツビーは様々な年代のお客さんに愛されています。こちらは女の子と一緒に本を楽しむキャッツビーの姿です。
この時のキャッツビーの年齢は14歳(人間年齢72歳)でしたが、とても働き者で愛情が溢れていました。キャッツビーは毎日店頭に立ち、来店するお客さんにたくさんの幸せをプレゼントしていました。そして、楽しい時間をプレゼントしてくれるお客さんに、いつも感謝を伝えていたのです。
こちらはキャッツビーCEOが、社長室から出てくる様子です。(動画)
こうして長年引き取り手が現れなかったキャッツビーは、すっかりお店の顔になりました。その後、ホワットリーさんの引退とともに、自宅で暮らすようになったキャッツビーですが、19歳になった今でも元気いっぱいに毎日を過ごしているそうです(*´ω`*)
出典:catsby_the_bookshop_cat/lovemeow