ある日、保護団体でボランティアをしているケイシーさんが、野良猫のコロニーで妊娠中の猫を発見しました。ケイシーさんはすぐに猫を保護すると、自宅へと連れて帰りました。
出典:CARE
ケイシーさんは野良猫に『サマー』と名づけました。サマーは生まれて8ヶ月間、野良として過ごしてきたため、人間に全く懐いていなかったそうです。
ケイシーさんはサマーと仲良くなるために、辛抱強く接し続けました。するとケイシーさんの思いが伝わったのか、サマーはケイシーさんの手からご飯を食べるようになり、身体を撫でさせてくれるようになったのです。
それから少し経つと、サマーは出産の準備を始めました。しかし、いくら待っても子猫は産まれてこなかったのです。
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これはおかしいと感じたケイシーさんは、急いでサマーを獣医さんの元へと連れて行きました。すると獣医さんは、サマーを帝王切開しなければならないと伝えてきたのです。
すぐにサマーの手術が始まりました。ケイシーさんは手術室に入るサマーを見送りながら、最悪の事態を覚悟していたそうです。しかし、困難な手術だったにも関わらず、3匹の子猫が無事に産まれてきました。獣医さんの1人は奇跡的に助かった3匹の姿に、涙を流して喜んでいたそうです。
もちろんサマーも子猫達に出会えてとても幸せでした。サマーは産まれたばかりの子猫達を見ながら、ずっと喉を鳴らし続けたそうです。
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しかし、3匹のうちの1匹はとても身体が小さく、弱々しい子猫でした。サマーはその子を助けるために、たくさんの愛情を注ぎ続けたそうです。
『スプラッシュ』と名づけられた小さな子猫は、サマーの母乳だけでは栄養が足りませんでした。そのためケイシーさんはシリンジを使って、一日に何度も栄養のあるご飯を食べさせてあげました。サマーはスプラッシュが食事の度に連れて行かれるのが心配だったようで、ケイシーさんに不機嫌そうな顔を向けてきたそうです。
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サマーはスプラッシュを抱きしめ、毛づくろいし、十分に母乳を飲んでいることを確認しました。そんなサマーのおかげでスプラッシュは命の危機を脱し、日に日に強くなっていったそうです。
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その後、順調に育っていたスプラッシュの兄弟は、スプラッシュよりも先に里親さんのところへと旅立っていきました。するとサマーはひとりだけ残ったスプラッシュに、さらに愛情を注ぐようになったのです。
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ある日、サマーはスプラッシュにご飯の食べ方を教えてあげました。スプラッシュは注意深くお母さんの姿を見て、一生懸命に勉強していたそうです。
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サマーはそんなスプラッシュのことをとても誇りに思っているようで、時々ケイシーさんに得意顔を見せてくれるそうです。
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そんな子煩悩なサマーのおかげで、スプラッシュはあっという間に大きくなりました。
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サマーとスプラッシュの絆は深く、誰にもふたりを切り離すことはできません。
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そのためケイシーさんは、ふたりを一緒に引き取ってくれる里親さんを探し始めたそうです。
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その後、無事に家が見つかったふたりは、新しい里親さんの元へと旅立って行きました。
いつも一緒のふたりは、毎日に幸せを感じているようで、大きな音で喉を鳴らし続けているそうです(*´ω`*)
出典:CARE/lovemeow