ある日、カルメン・バーナードさんがフロリダの高速道路で、歩くことのできない子猫を見つけました。カルメンさんがすぐに車を止めて子猫に近づくと、後ろ足がねじれていることに気がついたのです。
カルメンさんは子猫の足が変形しているのは、車にはねられてしまったからだろうと考えていました。しかし、獣医さんに診てもらったところ、生まれた時からねじれていたことが分かったそうです。さらに子猫は全盲で、目が全く見えていないことも分かりました。
カルメンさんは獣医さんに「この子を育てるのは、健常な猫を育てるよりも何倍も大変だろう」と言われました。そして、保護施設に連れて行くか、子猫を一生サポートしながら世話を続けるかの2択を迫られたのです。もちろんカルメンさんは躊躇すること無く、一生世話を続ける方を選びました。
カルメンさんは子猫に『プレッツェル』と名づけました。
新しい家に住み始めたプレッツェルは人間慣れしていなかったため、毛を逆立てて威嚇してきました。しかし、カルメンさんは怖がるプレッツェルに優しく接し続けたのです。
そしてある日、カルメンさんの優しさにプレッツェルは心を開き、すっかり甘えん坊になったそうです。
プレッツェルは他の子猫と同じように、好奇心が旺盛で遊び心がいっぱいです。目と足にハンデを負っていますが、プレッツェルにとってそれは普通のことだったのです。
その後、プレッツェルはフロリダ大学の獣医さんに手術をしてもらい、左足の機能が回復しました。右足はねじれがひどく、機能を回復させることはできませんでしたが、左足にひっかからないように処置をしてもらったそうです。
手術を終えた後もプレッツェルは可愛い姿をたくさん見せてくれました。
それから4年後。
カルメンさんに見守られながらすくすくと成長したプレッツェルは、こんなに美猫に成長しました!
身体は随分大きくなりましたが、心の中はまだまだ子猫のままで、いつも好奇心に溢れているそうです。
生まれながらのハンデを乗り越え、ひとりで色々な場所へ行けるようになったプレッツェルは、いつもカルメンさんに幸せを届けています。どうやらプレッツェルは惜しみない愛情を注いでくれるカルメンさんに、たくさんの恩返しをしているようです♪