2ヶ月前、母親や兄弟を失った子猫を助けて欲しいというメッセージがSNSに投稿されました。
臆病で警戒心が強かった子猫は逃げるように隠れてしまい、助けが到着した時には姿を消していました。しかし翌日の雨が降る中、びしょ濡れになった子猫が橋の上の道路脇でうずくまっている姿が発見されました。
子猫は車が轟音を立てながら通り過ぎていく中、縁石に寄りかかりながら体を丸めていました。
そんな子猫を助けるために、一人の優しい女性が駆けつけました。「子猫は道路脇でうずくまっていて、どこに行けばよいか分からなくなっていました」と保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』のセリーヌさんが言いました。
女性が濡れた路面から子猫を持ち上げようとすると、子猫が渾身の力を込めて「シャー!」と威嚇してきました。それが子猫にできる唯一の防衛手段でした。「子猫はいつ車にひかれたり、橋から落ちたりするか分かりませんでした。幸いにも一人の女性が子猫を助けるために行動してくれました。」
その後、女性の元にボランティアグループがやって来て、子猫を保護施設に運ぶための輸送手段を手配しました。
彼らはフランス語で『軽食』を意味する『キャスクルート』にちなんで、子猫に『カスクルート』と名付けました。カスクルートは生後僅か2ヶ月で、体重が非常に軽く、脱水症状に陥っていて、飢えで苦しんでいました。
そのためご飯を用意するとカスクルートは一気に平らげて、小さなお腹をいっぱいに満たしました。その後、獣医さんが耳ダニと胃腸炎の治療を行うと、カスクルートはすぐに回復し始めました。
「カスクルートが養育主さんの家に移動すると、そこですぐに居心地の良さを感じて、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。」
栄養たっぷりのご飯と尽きることのない愛情のおかげで、カスクルートは体重を着実に増やしていって、元気を取り戻していきました。
「カスクルートは抱っこと遊びの時間が大好きで、安心感に満ちた新しい生活を楽しんでいます。彼女はとっても元気いっぱいで、信じられないほど愛らしい子猫です。彼女はいつも遊ぶ準備ができていて、羽のオモチャを追いかけたり、動くもの全てに飛びついたり、気に入ったものをコッソリと秘密の場所に隠したりしています。」
そんなヤンチャなカスクルートが駆け回っていない時は、養育主さんの温かい膝の上で丸くなって、ゴロゴロと喉を鳴らしながらウトウトしていることがよくあるそうです。
「カスクルートは抱っこされるとすぐにゴロゴロと喉を鳴らし始めます。彼女は養育主さんと一緒にソファーでくつろぐのが大好きで、夜は養育主さんと同じ枕を使って、頭をくっつけながら眠るのがお気に入りです。」
またカスクルートは部屋から部屋へと移動して、養育主さんや家族が仕事をしている時にキーボードに乗ったりしながら、作業を『手伝う』ことがよくあります。カスクルートはドアが閉まっている部屋が好きではなく、家族が何をしているかにかかわらず、いつも一緒にいたいと主張してくるそうです。
「カスクルートは常に注目されたいと思っていて、いつもエネルギーが全身から溢れ出しています。またキャットタワーに登ることも好きで、毎日一番高いところから周りの様子を確認しています。」
そんなカスクルートが『レグリス』という名前の別の保護子猫に出会うと、すぐに意気投合しました。
ふたりはまるでずっと親友だったかのように一緒に遊んだり、家の中を探索したり、昼寝をしたりするようになりました。「カスクルートは仲間ができて本当に幸せそうで、今はもう退屈することはありません。ふたりは全てのことを共有していて、夜も養育主さんが眠っている枕を一緒に使っています。」
「またふたりが遊び疲れると一緒に養育主さんに寄り添って、ゴロゴロと喉を鳴らしながら幸せな時間を過ごします」とセリーヌさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:chatonsorphelinsmontreal
こうして優しい女性やボランティアグループのおかげで、カスクルートの人生は永遠に変わりました。今ではカスクルートは安全な家の中を楽しそうに走り回っていて、食べたいだけご飯を食べて、大好きな親友と一緒に最高の毎日を送っているのです。
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