保護施設『キトゥン・レスキュー・ライフ』の熱心な養育ボランティアであるアサさんは、これまでに数多くの母猫と子猫達を育ててきました。
子猫達の成長には遊び相手がいる環境が望ましいため、この保護施設ではペアでの譲渡を推奨していますが、それは簡単なことではありません。アサさんは3ヶ月前に妊娠中の猫を引き取りましたが、猫と生まれてくる子猫達に特別なことが起こって欲しいと願っていました。
『ゴールディ』と名付けられた猫は、これまで野外で暮らしてきました。ゴールディの人生の始まりは大変でしたが、とても愛情深く、人間のことを信頼していました。
アサさんの元で安全な暮らしを送っているうちに、ゴールディはゴロゴロと喉を鳴らし続ける猫へと変わりました。ゴールディは安心して暮らせる場所とたくさんの食べ物、そして猫の仲間がいることに大きな喜びを感じていました。そんなゴールディは新しい環境に落ち着いてから間もなくして、愛らしい3匹の子猫達を出産しました。
生まれてきた子猫達はゴールディの無限の愛情で、日に日に大きくなっていきました。
子猫達のお腹はいつも丸く、全身の毛が輝いていて、常に温かい愛情に包まれていました。ゴールディは毎回授乳が終わるたびに子猫達を前足で包み込んで、心地良い喉の音で子猫達を寝かしつけました。
アサさんはゴールディのために栄養のある食事と清潔な環境を用意して、子猫達が元気に育っているかを確認するために毎日体重測定を行いました。
ゴールディと子猫達の絆は並外れていました。子猫達が身の回りの探検を始めると、ゴールディは決して子猫達を視界の外に出さず、抱っこしたり喉のゴロゴロ音を送り続けたりしていました。
ゴールディは自分の食事の時間になっても、食べ始める前に立ち止まって子猫達の様子を確認しました。
そんなゴールディのおかげで子猫達は着実に成長していきました。子猫達は少しずつ歩くことを学び、目を丸くしながら楽しそうに探索を続けました。
さらにお皿から食べる方法を学び、ゴールディに教わりながらキャットツリーの一番高いところまで登れるようになりました。
エネルギーが高まるにつれて、子猫達は遊び好きでイタズラ好きになって、ゴールディをいつも心配させるようになりました。
ゴールディは子猫達が遊んでいるそばをウロウロして、時々遊びに参加することもありました。そんな時はいつも最後にゴールディが子猫達とレスリングをして、子猫達の全身を徹底的に毛づくろいして終わりました。
そんな親子がいる部屋にアサさんが入ると、親子全員が駆け寄ってきて、まるで小さな合唱団のように鳴き始めます。4匹の息ピッタリの姿はとっても愛らしく、アサさんはいつも幸せな気持ちになるそうです。
アサさんは子猫達が里子に出られるくらいに成長したら、ゴールディが少なくとも1匹の子猫と共に生涯の家に行って欲しいと願っていました。
そんな中、ある家族が保護施設に連絡をしてきて、3匹の子猫を家に迎えたいと伝えてきました。そして家族がゴールディと子猫達のことを知ると、家族はすぐに親子に会いたくてたまらなくなりました。
「先週、実際に家族が4匹に会うと、家族は一瞬で恋に落ちて、4匹全員を引き取ることに決めました。私達はゴールディと子猫達がずっと一緒にいられることに最高の喜びを感じました。」
「ゴールディの人生の始まりは大変でしたが、幸運な出来事が重なって、とっても幸せな結末を迎えることができました」とアサさんが嬉しそうに話してくれました。
ゴールディと子猫達はこれから先もずっとお互いに愛情を注ぎ合いながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:shibuyarollcall/lovemeow