今年の初め、保護施設『アリー・キャット・レスキュー』のスタッフが施設の玄関前で、全身が汚れた痩せ細った子猫の姿を発見しました。
『ピーナッツ』と名付けられた子猫はとてもお腹を空かせていたため、ご飯が入ったお皿が目の前に置かれると、物凄い勢いで食べ尽くしました。そしてピーナッツはスタッフのところに近づいて行って、靴にしがみつきながら助けを求めました。「ピーナッツは生後2ヶ月半くらいで、私達の施設の玄関前に置き去りにされていました」とスタッフが言いました。
スタッフ達はピーナッツを施設の中に連れて行って、すぐに世話を始めました。どうやらピーナッツはとっても嬉しかったようで、ゴロゴロと喉を鳴らしながらたくさんの愛情を求めました。
「ピーナッツはマイクロチップを持っておらず、体調が非常に悪い状態でした。彼は重度の上気道感染症を患っていて、たくさんの愛情とケアを必要としていました。」
「ピーナッツはとても飢えていて、全身が泥だらけになっていましたが、少しでも関心を寄せてくれる人に必死にしがみつきました。」
ピーナッツはどんな困難にも負けず、美味しいご飯と適切なケア、そして自らの強い意志で前進し続けました。「ピーナッツは本当に食欲が旺盛で、毎回しっかりとご飯を食べているため、私達は随分と安心することができました。彼は鼻水が出て、くしゃみをしていましたが、ほんの少し触られるだけでゴロゴロと喉を鳴らし始めました。」
その後、体の回復と共にエネルギーが増していったピーナッツは、とっても活発になって、躊躇することなく話し掛けてくるようになりました。また先住犬に会った時も、まるで昔からの友達だったかのようにベビーサークル越しに挨拶をしました。
「ピーナッツは信じられないほどのお喋り好きで、いつも自分の冒険をみんなに話したがっています。好奇心が旺盛な彼は、話すことが尽きないほど毎日様々なことをしています。彼は小さな戦士で、愛らしい個性が輝いています。私達はそんな彼の元気な姿にいつも喜びを感じています。」
保護から数週間の間にピーナッツの体はほとんど回復しました。それと同時にピーナッツの全身の毛がフワフワになって、輝きを取り戻しました。
そんなピーナッツは養育主さんが部屋の中に入ってくると、いつも嬉しそうに駆け寄って養育主さんの気を引こうとし始めます。またピーナッツはとっても社交的で、養育主さんの家で出会った全ての動物達ともすぐに仲良くなりました。ピーナッツは新しい出会いが嬉しくて、喉をゴロゴロと鳴らしたり、頭をぶつけたり、シッポに抱きついたりしながら、みんなのことを歓迎しました。
ちょうどその頃、より良い生活のチャンスを求めて、『ドーラ』という名前の子猫が保護施設にやって来ました。
「ドーラは助けを求めて、ある家の玄関前に現れました。その時の彼女は非常に具合が悪く、目が開かなくなっていました。幸いなことに親切な近所の人が猫のコミュニティーに連絡をして、保護活動を行っているニッキさんが私達の施設にドーラを連れて来ました。」
ドーラは非常に痩せ細っていて、ひどい感染症で食べることにも苦労していました。ドーラは養育主さんの家に着くとすぐに加熱パッドにしがみついて、24時間体制のシリンジによる栄養補給で徐々に元気を取り戻していきました。」
ドーラは大変な状態でしたが、優しく世話をしてもらえたことが嬉しくて、喉を鳴らすことをやめませんでした。
たくさんの愛情を注がれたドーラは、お腹が丸くなって体力も回復しました。また瞳も澄んで、窓辺で見つけたお気に入りの場所で、太陽の光を浴びながら外の景色を楽しむようになりました。
そしてドーラが社会化するための準備を整えた時、養育主さんはドーラにピーナッツを紹介しました。
するとピーナッツはすぐにドーラを迎え入れて、喉をゴロゴロと鳴らしながら幸せそうに抱きしめました。一方のドーラも同じくらいの年齢の友達ができたことが嬉しくて、ピーナッツと一緒に冒険を楽しむようになりました。ふたりはオモチャやキャットタワーを共有して、養育主さんの気を一緒に引くようになりました。
そして心ゆくまで遊んだ後は、ふかふかのベッドの中で寄り添って、お互いに喉を鳴らしながら眠りに落ちていきました。
ピーナッツは新しくできた妹のことをとても可愛がっていて、決して独りぼっちにさせないように、いつも気に掛けているそうです。
こうして困難な状況の中で保護されたふたりは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始め、最高の出会いを果たすことができました。今のふたりはいつも幸せを感じていて、お互いに愛情を注ぎ合いながら一緒に成長し続けているのです(*´ェ`*)
出典:alleycatrescueinc/lovemeow
This post was published on 2025/03/08