ある家族がトレーラーハウスの駐車場で寂しそうに鳴いている子猫の声に気づきました。家族はすぐに子猫を家の中に連れて行きましたが、子猫はミルクを飲むことを拒否し、いつまでも鳴くことを止めませんでした。
子猫をどうすることもできなくなった家族は、これまでに多くの保護子猫達を育ててきた養育ボランティアの女性に助けを求めました。
女性は夫と一緒にすぐに子猫の元に駆けつけて、子猫を引き取りました。「子猫はとても衰弱していて、深刻な脱水症状に陥っていました。このままでは子猫の命が危ないとすぐに分かりました」と夫が言いました。
夫婦は子猫を迎えに行った時にトレーラーハウスの周りを確認しましたが、母猫や兄弟の姿はどこにもありませんでした。
「私達は子猫をキャリーに入れて、自宅に戻る途中で電解質飲料を購入しました。子猫の水分補給を助けるために、私達は食べ物と電解質飲料を混ぜ合わせたものを与えることにしました。」
夫婦は子猫に『マービス』と名付けました。マービスは暖かい毛布に少し安心したようでしたが、お腹を空かせているにもかかわらず、食べることを拒否し続けました。
「マービスは何も食べようとせず、シリンジや哺乳瓶を拒否しました。彼女は体重が僅か90gしかなく、体温がとても低い状態が続いていました。」
夫婦はマービスに力を取り戻させるために高カロリーの栄養補助食品も用意しましたが、マービスはそれも食べませんでした。
「翌日の午前3時頃、妻がマービスにご飯を食べさせる方法を思いつきました。以前、コウモリ専門の保護施設がラテックス（ゴムの原料などになる液体）成分の入っていないスポンジで、コウモリの赤ちゃんにご飯を食べさせていることを思い出したのです。私達はすぐにスポンジを小さくちぎって、先端に食べ物を染み込ませました。そしてマービスの口に運ぶと、彼女はそれを吸い始めました！」
それから数日かけて、マービスはゆっくりと体重を増やしていきました。
その後、マービスの目が少しおかしいと感じた夫婦が動物病院に連れて行くと、上気道感染症と眼感染症の初期の症状だと分かりました。
「マービスはまだ症状の軽い時に治療を始めることができました。妻は獣医さんに言われた通りにマービスに軟膏や薬を与え、毎週動物病院に通っています。」
「マービスが命をつなぐことができたのは、妻が全ての力を彼女に注いだおかげだと思っています。妻は昼夜問わずマービスにご飯を食べさせ、身体を綺麗にし、トイレの世話を続けてきました。私は妻に言われるままに様々なものを温めたり、必要なものを持って来たりするだけでした。」
優しい夫婦のおかげで随分と元気になったマービスは、ご飯でお腹を満たすとすぐに暖かいベッドで眠りにつきました。夫婦はそんな幸せそうなマービスの姿に、いつも心が温められているそうです。
そして、保護から2週間が経ちました。マービスは夫婦が驚くほど元気になり、いつも大きな声で話し掛けてきて、嬉しそうに喉をゴロゴロと鳴らし続けているそうです♪
こうしてご飯が食べられなかったマービスは、優しい夫婦のおかげで命をつなぐことができました。夫婦はマービスのことが大好きで、毎日たっぷりと甘やかしながら育てているそうです。
きっとたくさんの愛情を注がれたマービスは、夫婦に負けないくらいの愛情深い猫へと成長することでしょう(*´ω｀*)
出典：SnArL817／lovemeow
This post was published on 2024/09/12