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幼い頃に雨の中から救い出された茶トラ猫。安全な家で自信をつけると、困っている子猫達にたくさんの愛情を注ぎ始める!

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ある雨の日のこと、未舗装の道路脇で茶トラの子猫が丸くなっていました。子猫を見つけた女性はすぐに車を止めると、急いで子猫の元へと向かいました。そして女性が子猫の状態を確認しようとすると、子猫が助けを求めて頭を持ち上げたのです。

子猫の母親の姿はどこにも見当たらず、子猫は非常にお腹を空かせていて、全身がずぶ濡れになっていました。女性は子猫を保護すると、助けを求めて地元の保護施設『インディー・ヒューメイン』で養育ボランティアをしている友人のケルシー・ミニアさんに連絡をしました。

「子猫を保護した私の友人は、子猫に『ジャスパー』と名付けました。私達はその名前がとても気に入ったため、そのまま子猫をジャスパーと呼ぶことにしました」とケルシーさんが言いました。

幸いなことにジャスパーは雨に打たれていたにもかかわらず、身体の状態は良好でした。ジャスパーは安全な家の中で元気を取り戻すと、たくさんのミルクを夢中で飲み始めました。またジャスパーは快適な環境に安心したようで、楽しそうにオモチャで遊び始めて、徐々に愛らしい個性が開花していきました。

保護された子猫出典:pennyandthefosters

どうやらジャスパーは養育部屋にあったイチゴの家がとても気に入ったようで、小さなヒヨコと一緒に家を共有することもありました。「ジャスパーはその家が大好きで、一日の多くの時間をその中で過ごしました。」

そしてジャスパーに病気が無いことが分かると、養育部屋を出て、先住犬や先住猫達と一緒に過ごし始めました。ジャスパーはまるで家の所有者であるかのように歩き回って、常に自信を持って行動するようになりました。

ジャスパーはその後、生後2日で保護された子猫の『ジューン』と仲良くなりました。「ジューンが成長して動き回れるようになると、ジャスパーが歩き方や走り方を教え始めました。」

ジャスパーは自らジューンの世話をするようになり、一緒にオモチャで遊んだりするようになりました。またジューンが鳴き始めるとすぐに助けに向かうようになったのです。

そんな中、先住犬の『ペニー』がジャスパーのお母さんのような存在になって、これまでに子猫にほとんど興味が無かった先住猫の『タッカー』も、ジャスパーのことを溺愛するようになりました。どうやらジャスパーには周りのみんなをとりこにする不思議な力があったようです。

そしてジャスパーが8週齢になって体重が900gに達すると、次の段階に進む準備を整えました。

「私達はこれまでに独りぼっちで保護された子猫を家族に迎えたことはありませんでしたが、ジャスパーを家族の一員として迎えることに決めました。それは彼が最年長の先住猫の『ポルシェ』と一緒に昼寝をしている姿を見て、大きく心を動かされたからです。」

ポルシェはジャスパーと一緒の時間を心から楽しんでいました。またちょっと乱暴者のタッカーもジャスパーと一緒の時はいつも落ち着いていて、一日に何度も窓辺で寄り添いながら幸せそうに昼寝をしていました。

ジャスパーはまさにケルシーさんの家に欠けていた、パズルのピースのような存在だったのです。

ジャスパーはいつも自信に満ち溢れていて、自分が何でも出来ると信じていました。ジャスパーは時々家の中でハプニングを起こしますが、決して慌てたりすることはありませんでした。またジャスパーはとても愛情深い性格で、困っている保護子猫達にいつも愛情を注いでいました。

「ジャスパーが家族になってから半年後、私達は『ハービー』という名前の野生的な若い猫を育て始めました。私達はジャスパーがハービーと友達になって、ハービーに家猫になるための方法を教えてくれるかもしれないと思いました。」

そしてケルシーさんの思っていた通り、ジャスパーはすぐに警戒心の強いハービーと仲良くなって、ハービーに人間が怖い生き物ではないことを教えたのです。

ハービーはジャスパーと一緒に過ごすことで徐々に警戒心を解いていって、強い威嚇音が喉のゴロゴロ音に変わっていきました。そしてハービーは室内生活を完全に受け入れて、無事に生涯の家族の元へと旅立っていったのです。

「家に来た保護子猫達が検疫期間を終了するたびにジャスパーが養育部屋に入って、子猫達に様々なことを教え始めます。彼は子猫達にウェットフードの食べ方やオモチャの遊び方、毛づくろいの仕方や室内生活の楽しみ方など、様々なことを教えています。」

すっかり大人の猫になったジャスパーは、既に経験豊富な養育主で、いつも家に来る子猫達を優しく育てているのです。

「ジャスパーは新しい環境に戸惑っている子猫達に自信をつけさせ、子猫達の学びの手伝いをしています。中には内気な性格で彼と関わることを躊躇する子猫もいますが、そんな時は彼の方から積極的に関わっていって、子猫の心を開かせています。」

「ジャスパーは時々子育てを休憩する時がありますが、そんな時はたくさんあるキャットツリーの1つで昼寝をしたりしています。また同居猫のタッカーと一緒に家中をブラブラしたり、同居犬のペニーと一緒に遊んだり、私の腕の中で幸せそうに喉を鳴らしたりしています」とケルシーさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして幼い時に雨の中で保護されたジャスパーは、自分にピッタリの家で暮らし始めることができました。ジャスパーはこれからもたくさんの保護子猫達を温かく迎え入れながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:pennyandthefosterslovemeow

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