フランスの野生動物調査チーム『パンテラ』に所属するグレゴリー・ブレトンさんが、4年間の地道な調査の末、ついにアフリカで初めてスナネコの子猫達の姿をカメラに収めることに成功しました。子猫達の年齢は6〜8週齢で、茂みの中で母親の帰りを待っているところでした。
その日、グレゴリーさんはモロッコのサハラ砂漠でスナネコを探していたのですが、残念ながら姿を見つけることはできませんでした。そのためキャンプ地へと戻っていると、その途中で暗闇の中で光る3組の目に気づいたのです。それはとても愛らしい3匹のスナネコの子猫達でした！
スナネコは砂漠で暮らす唯一の猫で、成長すると体長が50cm、体重は1.5〜3kgほどになります。イエネコと比べると顔が横に長く、大きな耳を持っています。生息域はこれまでエジプトのナイル川の東から中央アジアの砂漠地帯だけと考えられてきました。
また、個体数は非常に少なく、絶滅危惧種にも指定されています。とても臆病な性格で夜にしか活動しないことから、なかなか人間の前に姿を現わさず、生態は謎に満ちていました。
グレゴリーさんはこれまでにモロッコを4回訪れていましたが、残念ながらスナネコの姿を発見することはできませんでした。
5回目の今回も滞在して9日目までは何の兆候もありませんでした。しかし、この子猫達に出会ってからは次々と他のスナネコ達も発見することができ、結局今回の調査で29匹ものスナネコを確認することができました。また、そのうちの13匹には調査のための発信器をつけることに成功したそうです。
これまでにナイル川の西ではスナネコが確認されていませんでしたが、今回の調査でスナネコの生息域が塗り替えられました。さらにこれからの調査で、スナネコの謎に包まれた生態が少しずつ解明されていくことでしょう。
スナネコの子猫達の貴重な姿はこちら。
とっても愛らしい子猫達の姿に自然と心が癒されますね(*´ω｀*)
This post was published on 2024/08/25