ある日、マギーさんとその家族は自宅の近くで迷子の子猫の『ランジ』を発見しました。可哀想に思ったマギーさんはランジを自宅に連れ帰って、一日中世話を続けました。マギーさんの家には1匹のラットが住んでいたため、ランジはいつもラットの姿を見ながら育っていきました。
ランジが大きくなると、マギーさんは家に2匹のラット『ピーナッツ』と『モカ』を迎え入れました。最初はランジが狩りの対象にするのではないかと心配していたマギーさんでしたが、その考えが間違っていることにすぐに気づきました。
「まだピーナッツが赤ちゃんだった頃に猫のランジと出会いました」とマギーさんが話し始めました。
「私はその日、ピーナッツとモカをケージから出して、フェンスの中で遊ばせていました。すると好奇心旺盛なランジがフェンスの中に飛び込んでいきました。私はとても慌てましたが、ランジとピーナッツは一瞬で結ばれました。そしてその日以来、ピーナッツは色んな場所でランジを追いかけ回すようになりました。」
一方のモカはあまりランジに興味を示しませんでした。どうやらランジとピーナッツはお互いに特別な存在だったようです。
仲良しなふたりの様子はこちら。
ランジとピーナッツはいつも一緒にいるようになりました。そんなふたりのあまりの仲の良さに、マギーさんはいつも驚かされていたそうです。
時々、ランジはひとりになりたい時もありましたが、ピーナッツの『大好き攻撃』は続きました。でもランジは決してピーナッツを怒ったりしませんでした。
ふたりはマギーさんに愛らしい姿をたくさん見せてくれました。時にはハグをしたり…
キスをしたり…
すり寄ったり…
ご飯を一緒に食べたり…
そんなふたりの姿にマギーさんはいつも癒されていました。
しかし、悲しいことにラットは猫ほどの寿命がありません。そのためピーナッツは親友のランジを残して2歳でこの世を去ったのです。
ピーナッツが他界した後、ランジが孤独を感じていることは明らかでした。そこでマギーさんはランジのために、新しい猫の友達の『ティミー』を引き取ってきました。
ふたりはすぐに仲良くなって、マギーさんも一安心しました。
でも2年間ずっとランジとピーナッツの姿を見てきたマギーさんは知っています。これから先もランジにピーナッツ以上の親友が現れないことを…
種族の違うランジとピーナッツでしたが、ふたりは誰もが驚くほどの深い友情で結ばれていました。きっとランジと一緒に過ごせたピーナッツは、最期の瞬間まで幸せだったことでしょう。そしてランジはピーナッツとの思い出を胸に、優しい家族の元で静かな日々を過ごしていくことでしょう。
出典:chibudgielvr/thedodo
This post was published on 2024/08/16