ある日、グランドキャニオン国立公園の消防士と公園管理官が緊急の救助要請を受けました。グランドキャニオンのサウスリム近くの住宅地から逃げ出した猫が、そのまま巨大な木を駆け登って、途中で動けなくなってしまったというのです。
「猫はポンデローサ松の4.5mほどの高さのところにいました」と国立公園の広報室のジョーさんが言いました。
後に『アーチー』という名前だと分かった猫は、木の枝に身体を掛けた状態で固まっていて、自力で降りることができなくなっていました。
幸いなことに現場の消防士達はアーチーを助ける方法を知っていました。消防士達は高いハシゴを持ってきて、木に立て掛けました。そして、公園管理官がハシゴをしっかりと支えている間に、1人の消防士がアーチーに向かって登っていきました。
怖がっていたアーチーは木の上で固まったまま、消防士が近づいてくるのを待っていました。それからしばらくして消防士がついにアーチーのところまで辿り着くと、慎重に手を伸ばしてアーチーを枝から持ち上げました。
そして、消防士はアーチーをしっかりと抱きかかえながら地面に降りました。アーチーは再び地上に戻れたことが嬉しくて、助けてくれた人達に感謝の気持ちを伝えたそうです。
アーチーが無事で怪我もなかったため、公園管理官達はアーチーの家族を捜索し始めました。管理官達はアーチーの救出をソーシャルメディア上で共有して、家族からの連絡を待ちました。
するとその日の夕方、管理官達はまさに探していた人を見つけたのです。
「アーチーはその日の午後7時頃に飼い主さんとの再会を果たしました」とジョーさんが話してくれました。
出典:GrandCanyonNationalPark
アーチーは高い木から降りられたことに感謝しながら、家族の腕の中に飛び込んでいきました。家族はアーチーがいなくなったことに動揺していましたが、アーチーが無事なことを知ってとても安心したそうです。
それから数日が経ちましたが、気力溢れるアーチーはすでに何事もなかったかのように元の生活に戻っています。
きっと好奇心旺盛なアーチーは今後も冒険に出かけることでしょう。そんなアーチーが再び大変なことにならないように、家族はしっかりと対策を考えているそうです(*´ェ`*)
出典:GrandCanyonNationalPark/thedodo