ある日、トルコに住むサイクリストのオズグネ・ネバースさんが、ロードレースの定期トレーニングに出かけました。その日のネバースさんは、空港で折り返して職場近くのボアジチ大学に戻ってくる予定を立てていました。
ネバースさんは自宅から30km離れた空港に着き、飛行機の離着陸の写真を撮ろうと自転車を止めました。するとどこからともなく子猫の声が聞こえてきたのです。ネバースさんは普段から動物に優しい人で、子猫のことがとても心配になりました。早速ネバースさんが声を頼りに子猫を探し始めると、物陰に独りぼっちの子猫の姿を発見しました。
「子猫は私に気づくと、鳴きながらこちらに向かって走ってきました。子猫は4週齢ほどで、とてもお腹が空いているように見えました。私は子猫を置いて、その場から立ち去ることができませんでした」とネバースさんが言いました。
子猫を発見した場所は空港やお店、住宅地から離れたところにあったため、ネバースさんは食べ物を手に入れることができませんでした。「子猫は助けを求めて鳴き続けていました。私はボアジチ大学に子猫を連れて帰ることに決めました。」
ネバースさんはお腹を空かせた子猫に一刻も早く食べ物と水を与えなければと強く感じ、慎重に子猫を自分のシャツに入れてペダルを漕ぎ始めました。
「驚いたことに子猫は全く怖がっていませんでした。それどころか旅を楽しんでいるようにも見えました。子猫は私のシャツから頭を出して、辺りの景色を珍しそうに見ていました。」
移動中の子猫の様子はこちら。
どうやら子猫はネバースさんの温かさに安心したようです。また、自分が安全な場所に運ばれているのが分かったようで、移動中に暴れたり鳴いたりすることはありませんでした。
その後、無事に大学に着いたネバースさんは、食べ物を子猫に食べさせてあげることができました。さらにネバースさんは子猫がずっと幸せでいられように、生涯の家を見つけることに決めたのです。
翌日、ネバースさんはブログに子猫との出会いと里親募集についての書き込みをしました。すると2時間後に連絡が入り、無事に子猫を新しい家へと送り出すことができたそうです。
ネバースさんはこれまでにも多くの猫や野鳥を救出してきました。また、大学の敷地内にはたくさんの猫達が暮らしていて、ネバースさんのオフィスを訪ねてきた時は、いつも優しく世話をして、猫達の暮らしを助けているそうです(*´ω`*)
出典:Ozgur Nevres/lovemeow
This post was published on 2024/06/12