ある日の夕方、1匹の迷子の子猫がハンナさんの家の庭に姿を現しました。
「子猫は隣の路地から現れて、私とボーイフレンドがいるところまで走ってきました。子猫は大きな声で鳴いていて、全身が汚れやノミで覆われていました」とハンナさんが言いました。
ハンナさんは鳴き続ける子猫を救い上げると、子猫を抱えながら家の中に入ろうとしました。するとその瞬間、背後から小さな子猫の足音が聞こえてきたのです。
「私が振り向くと、もう1匹の子猫が駆け寄ってくる姿が見えました。私はその子も救い上げて、家の中へと連れて行きました。」
二人は子猫達の身体を数回洗ってノミを完全に落とすと、美味しいご飯と暖かいベッドを用意しました。そして、子猫達に『テオン』と『ヤラ』と名付けました。
ヤラはたくさんのご飯を食べて回復し始めましたが、テオンの方は回復が遅れていました。そして夜中を迎えると、テオンは急速に元気をなくしていって、意識がもうろうとし始めたのです。
ハンナさんはテオンをタオルで包んで保温パットで温め続けました。そして、こまめに水分補給をしながらテオンを元気づけました。
「私は2〜3分おきにテオンの歯茎に砂糖シロップを塗りました。そして45分ほどが経った時、ついに彼の意識が戻ってきました。私は彼の姿を見ながら思わず泣いてしまいました。」
二人のおかげでテオンは立ち直り、鳴き声を上げられるようになりました。そして徐々にエネルギーが戻ってきたテオンは、ベッドから飛び降りられるくらいに元気になったのです。テオンはその強い意志で、無事に危険な状態を脱することができました。
翌朝を迎えると、子猫達は急速に元気を取り戻していきました。子猫達はたくさんのご飯を食べて、時間の経過と共により強くなっていったのです。
「それはまるでジェットコースターのようでした。最初はヤラが朝を迎えられないかもしれないと思いました。そして次はテオンが危険な状態へと急降下していきました。でも今はどちらも回復しています。子猫達はたくさんのご飯を食べて、全身にエネルギーが満ち溢れています。」
「元気を取り戻したテオンは大きな声で鳴きながら、私達の身体を木のように登ってきます。そしてヤラは驚くほどたくさんのご飯を食べています。」
子猫達は二人にたくさんのハグをしてもらいながら、快適な時間を過ごしているそうです。
そんな子猫達の世話を先住犬のアンクル・ブルースも手伝ってくれました。アンクル・ブルースは子猫達のそばから片時も離れずに、いつも優しく見守っているそうです。
こうして保護された子猫達は、ハンナさん達のおかげで危険な状態を脱することができました。保護された時はとても空腹で、全身が汚れとノミで覆われていた子猫達でしたが、それから1日も経たないうちに大きく変わることができたのです。
「現在、子猫達はご飯とミルクでお腹を膨らませています。子猫達は今の環境にとても満足しているようで、愛らしい姿をたくさん見せてくれています」とハンナさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:Hannah/lovemeow
This post was published on 2024/04/22