ある日、集合住宅の駐車場で3本足で跳ねるように歩くサバトラ猫が発見されました。猫の片方の足は非常に腫れていて、体重をかけることができなくなっていました。
そんな猫のことを知った保護活動を行っている家族が、猫を保護して治療を受けさせることにしました。「猫の話を聞いて駐車場に向かった家族でしたが、猫を誘い出す必要はありませんでした。猫はすぐに助けを求めて自ら家族の元に近づいてきました」と保護施設『ロッキー・マウンテン・フィーライン・レスキュー』のスタッフが言いました。
「家の中で過ごし始めた猫は、たくさんのご飯が食べられることに喜びを感じました。そして自然とソファーのサイドテーブルで横たわって、家族と一緒にテレビを見るのが好きになりました。」
『ブロック』と名付けられた猫は最初から非常に個性的で、人間の注意を引くのが得意でした。ブロックはどこに行っても家族の元に、たくさんの笑いと喜びをもたらしました。
ブロックに必要な治療を受けさせた家族は、素敵な家が見つかることを願って、ブロックを保護施設に引き渡しました。
ブロックはすぐにスタッフ達の心をとりこにして、その表情豊かな顔と自信に満ちた愛情深い性格で、スタッフ達の注目の的になりました。ブロックは足が治るにつれて、さらに個性を輝かせていきました。
ブロックはほとんどの時間を人間と一緒に過ごしたいと思っていて、毎回愛らしい姿でスタッフ達を説得しているそうです。
そしてブロックは自然と保護施設のオフィスで暮らし始め、スタッフ達の仕事を監督するようになりました。「ブロックは私達のオフィスの猫になって、私達の椅子を自分の物にし始めました。」
誰かが席を外して戻ってくると、いつもブロックが椅子の上で大の字になっていて、あたかも自分の玉座であるかのように満足そうにくつろいでいます。
またブロックは椅子の上で幸せそうに眠っていることもあり、そんな時は誰もブロックの眠りを妨げることはできません。そのためスタッフ達はブロックを起こさないように、椅子の横で立ちながら作業をしたり、別の椅子を見つけたりしているそうです。
そんなブロックが椅子の上にいない時は、オフィスの中を探検したり、撫でてくれるスタッフを探したり、思いっきり遊び回ったりしているそうです。
また誰かがオフィスに入ってくるたびに、ブロックは可愛い声で温かく迎え入れて、すぐにナデナデを要求し始めます。そして優しく撫でてもらうと、一瞬のうちにとろけてしまうのです。
「ブロックはとってもお茶目な猫で、ナデナデやオヤツ、そして遊ぶことが大好きです。また彼は他の猫とも上手くやっています。」
ブロックは約8歳でFIV(猫免疫不全ウイルス感染症)は陽性ですが、定期的に獣医さんの診察と予防ケアを受けることで、いつまでも健康的に暮らしていくことができるそうです。
「ブロックは一日の多くの時間を横になっていて、スタッフ達の椅子を盗んだり、仕事をサボったりしながら自由に過ごしています。彼は少し歳をとっていますが、いつも元気で、みんなの注目を独占しています。」
ブロックは椅子を独り占めすることが力の源になっていて、みんなの顔に最高の笑顔をもたらしているのです。
「ブロックはここに来てからずっと幸せそうにしていて、毎日たくさんの愛情を吸収しています」とスタッフが嬉しそうに話してくれました。
これからもブロックはみんなの椅子を自分の物にしながら、充実した毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:rockymountainfelinerescue/lovemeow