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孤独な子猫を我が子として受け入れた母猫。たくさんの愛情で子猫を育て、ついにふたりの幸せな夢を実現させる

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ある日、必死に助けを求める独りぼっちの子猫が見つかりました。子猫はたくさんのノミで貧血になっていて、非常に痩せ細っていました。

保護施設『アニマルラバーズ・ドリーム・レスキュー』のスタッフによって保護された子猫は、非常に衰弱していて、哺乳瓶を掴む力も残っていませんでした。そんな子猫を引き取った養育ボランティアのナージャさんは、夜も眠らずに2〜3時間おきに少しずつミルクを飲ませ続けました。

ナージャさんの献身的な看護のおかげで、ゆっくりと、でも確実に、子猫の小さな身体に命が吹き込まれていきました。

そして、『ジュリア』と名付けられた子猫が元気を取り戻すと、たくさんの愛情を求め始めました。ジュリアは孤独だったため、一緒にいることのできる仲間を強く望んでいました。

ちょうどその頃、養育ボランティアのアリソンさんが3匹の子猫達を育てていた母猫を自宅に迎え入れました。母猫は新しい環境に戸惑って、最初の数時間は石化したようにほとんど動こうとしませんでした。

その後、静かな環境の中で徐々に落ち着きを取り戻していった母猫は、美味しいご飯でお腹を満たすと大きく変わりました。母猫は物陰から姿を現して、部屋の中を探索し始めました。

さらに母猫はアリソンさんの優しさに気づくと、アリソンさんの愛情を受け入れて、ゆっくりと瞬きをしたり、喉をゴロゴロと鳴らしたりするようになりました。『カミーユ』と名付けられた母猫は、常に大切な3匹の子猫達のそばで過ごしながら、たくさんの愛情を子猫達に注ぎ続けていました。

その後、アリソンさんがナージャさんの家にいるジュリアのことを知ると、ジュリアを引き取ってカミーユに会わせてみました。

するとカミーユはすぐにジュリアのことを受け入れて、さっそく毛づくろいを始めました。そしてそのままジュリアにミルクを飲ませ始めたのです。

ジュリアはすぐにミルクの飲み方を理解して、ゴロゴロと喉を鳴らしながらお腹を膨らませていきました。「ジュリアは3匹の子猫達よりも随分と小さな身体をしていましたが、ミルクを飲むために3匹の中に割って入っていきました」とアリソンさんが言いました。

そしてお腹を満たしたジュリアは、新しく兄弟になった3匹の子猫達に寄り添いながら眠りに落ちていきました。

栄養いっぱいのミルクによって、ジュリアは大きく成長し始め、エネルギーが急上昇していきました。ジュリアは他の子猫達と一緒に無邪気に遊んで、たくさんの愛情を注いでくれるお母さんがいることに興奮していました。

ジュリアはいつもお母さんの目の届くところにいて、昼寝の時間になると毎回お母さんのところに向かいました。

それから数週間後、子猫達は里子に出る準備を整えました。するとすぐに3匹の子猫達は生涯の家を見つけましたが、ジュリアだけはまだお母さんの愛情を感じていたかったようで、ずっとカミーユにしがみついていました。

そんなふたりの姿を見ていたアリソンさんは、ふたりを一緒に迎えてくれる家族を探すことに決めました。そしてふたりが出会ってから16週間後、ある夫婦がふたりに会いにやって来たのです。

夫婦はふたりの話を知って、ふたりを一緒に家族に迎え入れたいと強く思いました。「夫婦の家はとても落ち着いた環境の中にあり、小さな先住犬が住んでいました。」

そして5日前、カミーユとジュリアは夫婦の家に到着しました。ふたりは一緒に引っ越しをしたため、新しい環境にも戸惑うことなくすぐに慣れることができました。

またふたりは先住犬の『エリス』とも仲良くなり、夜になると夫婦とベッドを共有するようになりました。

そして3日前の大雨の日に、ふたりはさらに強く寄り添いました。「カミーユは雨の音に少し緊張しているようでしたが、ジュリアに寄り添うことで随分と気持ちが楽になったようです。それ以来、彼女はとても元気に過ごしています。ふたりは驚くほど早く私達の家に馴染んで、たくさんの幸せを運んできてくれました」と夫婦が話してくれました。

こうして保護先の家で親子になったカミーユとジュリアは、ずっと望んでいたふたりの夢を実現させることができました。これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、優しい家族と一緒に幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:animalluvrsdreamrescuelovemeow

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