人生に、もふもふを。

庭で保護された衰弱していた子猫。力の限り生き抜くことを決意して、優しい夫婦の元で幸せいっぱいの毎日を手に入れる

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ある日、ラスベガスに住む女性が家の庭で生まれたばかりの幼い子猫の姿を発見しました。女性は母猫を探しましたが見つからなかったため、子猫を保護して助けを求めました。

地元で動物の保護活動を行なっているニッキ・マルティネスさんは、子猫の話を聞くとすぐに養育することを申し出ました。この時、ニッキさんの夫はガンと診断されていましたが、夫婦は躊躇することなく子猫を自宅へと連れて帰りました。

「子猫はとても小さく、非常に衰弱していて、命をつなぐことができるか分かりませんでした。私達は僅かな可能性にかけて、子猫に全ての力を注ぐ決心をしました」とニッキさんが言いました。

夫婦は子猫に『ロッキー』と名付けました。ロッキーは温度調節のできる保育器の中で、最初の夜を何とか乗り越えることができました。夫婦はチームになって一日中世話を続け、子猫が温かい状態で過ごせていることを常に確認しました。

ニッキさんは最初の1週間、夜の間も2時間ごとに起きて、子猫の世話を続けました。そのおかげでロッキーは徐々に食欲を取り戻し、少しずつ体重を増やしていったのです。

ニッキさんの夫も出来る限りミルクの世話を手伝いました。ロッキーは元気を取り戻していくにつれて愛らしい姿を見せてくれるようになり、世話を続ける夫婦にたくさん笑顔を届けてくれました。

ロッキーは保護から24日ほどで小さなキャットハウスを卒業し、ベビーサークルに移動して足の筋肉を鍛え始めました。ロッキーは身の回りにある全てのオモチャに興味を持って、まだグラグラする身体で一生懸命にオモチャを捕まえようとしていました。

ニッキさんは夫がガンの手術で入院している間も子猫の世話を続けました。

ニッキさんの夫は入院中もずっと子猫のことが頭から離れず、無事に退院するとすぐに子猫の世話を再開させました。ニッキさんの夫はロッキーがミルクを元気に飲む姿を見て、身体中から力が湧き出してきたそうです。

生後5週を迎えたロッキーは個性がはっきりとしてきました。ロッキーはとてもお話し好きで、何か伝えたいことがある時は躊躇することなく話しかけてきました。またロッキーは日に日に好奇心が増していき、家の至るところで可愛いイタズラをするようになりました。

ロッキーはニッキさんの夫と遊ぶのが大好きで、家のあちこちで後をついて回って、嬉しそうに膝の上に登ります。そしてニッキさんの夫の術後の身体を癒すかのように、愛らしい音で喉をゴロゴロと鳴らし始めるのです。

ロッキーは哺乳瓶からミルクを飲むのが大好きだったため、離乳食が食べられるようになるまでには少し時間がかかりました。しばらくして、ついにロッキーがひとりでお皿からご飯が食べられるようになると、夫婦はロッキーの成長をとても誇りに思ったそうです。

ロッキーはその日以来、猫のスキルを磨くことに専念してきました。そしてロッキーが十分に成長した時、夫婦はロッキーの個性を大切にしてくれる里親さんを探し始めました。

「ロッキーは私達が長い間つきっきりで看護してきたため、他の子猫と遊ぶよりも人間と一緒にいることが好きです。また彼女は夫のガンの治療を手伝ってくれました。彼女は私達夫婦にとって、本当に素敵な贈り物でした。」

ニッキさんがロッキーにぴったりの家を探し始めてから数週間後、ついにロッキーは素敵な家族と出会うことができました。

「困っている子猫達を育て、新しい家へと送り出すことは私達の情熱です。これまでの10年間、迷子の子猫達が元気を取り戻し、生涯の家に旅立っていく姿を見るのは私達の喜びそのものでした。私達はこれからも身体が動く限り、この活動を続けていこうと思います」とニッキさんが話してくれました。

こうして幼くして保護されたロッキーは、生死の境から蘇り、無事に生涯の家を見つけることができました。きっとロッキーの心の中にはいつまでも、優しい夫婦からもらった愛情が残り続けることでしょう(*´ェ`*)
出典:myfosterkittenslovemeow

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