ある日、管理されている猫のコロニーで、2匹の子猫が発見されました。連絡を受けた保護団体『スパークル・キャット・レスキュー』のスタッフ達はすぐに子猫達を助けに向かいました。
「子猫達は生後約1ヶ月で体重は400gと500gほどでした。おそらくふたりは離乳したばかりだと思います」と保護団体のスタッフが言いました。
それぞれ『メイソン(茶トラ)』と『ミスティー』と名付けられた子猫達は、慣れない環境に少し戸惑っていました。またメイソンは人間のことを怖がっていて、いつもミスティーの後ろに隠れながら「シャー!」と威嚇してきました。
そんな子猫達を預かった養育ボランティアのアンジェラさんは、ふたりがリラックスできるように快適なスペースを用意しました。それから2週間で子猫達は確実に体重を増やし、たくさんのエネルギーで全身を満たしました。
メイソンの方はまだ人間のことを怖がっていましたが、ミスティーがアンジェラさんと遊んでいる姿を見ているうちに、人間は怖い生き物ではないのかもしれないと思うようになっていきました。
「ミスティーはとても勇敢で、知らない人にもすぐに慣れて、自分の方から近づいて行きます。一方のメイソンはいつも少し後ろに下がっていて、人間に甘えるミスティーの様子を観察しています」とアンジェラさんが言いました。
ゆっくりと、でも確実に、メイソンはミスティーの自信を糧にしながら成長していきました。そしてついに自分の殻から出てきて、人間のことを信頼し始めたのです。
そんなメイソンにミスティーは何度も寄り添って、愛情いっぱいに抱きしめました。ミスティーはメイソンのことを安心させるために、いつもそばで過ごしていました。
また勇敢で冒険好きのミスティーは、メイソンと一緒に遊びながら、メイソンに新しい挑戦をたくさんさせようとしていました。
出典:sparklecatrescue
そんなミスティーのおかげでメイソンは人間との触れ合いがとても楽しいと感じるようになり、人間が自分のお気に入りのオヤツを持っていることに気づきました。メイソンは勇気を奮い立たせて人間に近づくようになり、もう以前のようにミスティーの後ろで威嚇することがなくなりました。
「メイソンはとっても甘えん坊な男の子になりました。彼は私の姿を見ると、撫でられるために近づいてくるようになりました。」
ミスティーからのたくさんの励ましとアンジェラさんの愛情で、メイソンは恐怖を克服し、撫でられたり抱っこされたりすることが大好きになりました。
その後も子猫達はすくすくと成長を続け、無事に里子に出る準備を整えることができました。そんな子猫達の姿をずっと見てきた保護団体のスタッフ達は、ふたりが同じ家に行かなければならないことを知っていました。
出典:sparklecatrescue
「メイソンはナデナデやハグが大好きで、お腹を撫でてもらうために仰向けになることもあります。また彼は私の肩の上に座るのも大好きです。」
少し前まで人間のことを威嚇していたメイソンは、とっても甘えん坊な子猫へと生まれ変わることができたのです。
出典:sparklecatrescue
「一方のミスティーは相変わらずとても社交的で、イタズラ好きの女の子です。もちろん彼女も人間に甘えることが大好きで、膝の上で丸くなったり、寄り添ったりしながら愛らしい姿をたくさん見せてくれます」とアンジェラさんが話してくれました。
出典:sparklecatrescue
子猫達の人生の始まりは大変でしたが、優しい人達のおかげで幸せな暮らしを手に入れることができました。子猫達はこれからもお互いに愛情を注ぎ合いながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:sparklecatrescue/lovemeow