人生に、もふもふを。

お腹の子猫達のために安全な場所を探していた猫。家の中での子育てに幸せを感じながら、全ての愛情を子猫達に注ぎ続ける

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ある日、家の外を彷徨い歩く猫の姿を発見した家族が、猫を保護して動物病院へと連れて行きました。猫の腰には別の動物と戦った時に出来た噛み傷がありました。

傷の手当てを受けた猫は、超音波検査で妊娠していることが分かりました。その後、猫は地元の保護施設『キャット・アダプション・チーム』へと運ばれました。

「私達は猫に『ダッチェス』と名づけました。彼女はマイクロチップを持っておらず、誰も彼女のことを探しに来ませんでした」と保護施設のスタッフのレニーさんが言いました。

妊娠していたダッチェスは子猫達を安全に育てることのできる場所を必要としていたため、レニーさんはダッチェスを自宅で世話することに決めました。ダッチェスはレニーさんの家に着くとすぐに、慣れない環境に戸惑って物陰に身を隠しました。

その後、ダッチェスはゆっくりと、でも確実にレニーさんに心を開いていき、家の中でもリラックスするようになり、最後には仰向けになりながら転がるようになりました。そしてダッチェスは完全にレニーさんのことを信頼し、撫でてもらうために寄り添ってくるようになったのです。

ダッチェスは人間の前でも自信が持てるようになり、一緒に遊ぶようになりました。でも室内生活を始めたばかりのダッチェスには人間の手がオモチャに見えたようで、レニーさんは人間の手がダッチェスの身体を撫でるためのものだと教えました。

「ダッチェスが家に来てから10日後、彼女は5匹の健康的な子猫を出産しました。彼女は私がこれまでに出産を手伝ってきた猫の中で、一番物静かなお母さんです。」

出産を終えたダッチェスはすぐに子猫達の世話を始め、ミルクを飲ませて、常に子猫達の全身を清潔な状態に保ちました。「ダッチェスは子育てにとても慣れていたため、私は彼女に子育ての経験があるのだろうと思いました。」

「ダッチェスはとっても愛情深いお母さんで、常にしっかりと子猫達の世話をしています。私が体重を量るために子猫を寝床から移動させると、ダッチェスは子猫が戻ってくるまでずっとそばで様子を見守っています。」

ダッチェスは一日中子猫達と一緒に過ごしていて、子猫達から離れるのはご飯の時とストレッチをする時だけです。ダッチェスはいつも急いでご飯を食べて、すぐに要求の厳しい子猫達の元に戻って世話を再開させました。

ダッチェスは子育ての忙しさで時々ご飯を食べ忘れることもありましたが、そんな時はレニーさんがダッチェスの目の前までご飯を運んであげたそうです。

子猫達が生まれてから数日間、ずっと子猫達と一緒に過ごしていたダッチェスでしたが、少し時間ができるとレニーさんのところにやって来て一緒に座りました。そしてダッチェスはそのまま幸せそうに毛布をこね始めました。

その後、ダッチェスは時々レニーさんの隣で子育てをするようになり、レニーさんに子育てのサポートをしてもらったり、頭を撫でてもらえることにとても満足していました。

路上で暮らしていた時のダッチェスがどのような生活を送っていたのかは誰にも分かりませんが、今のダッチェスは快適な家の中で一瞬一瞬を楽しんでいて、明るい未来に向かって歩み続けているのです。

すっかり人間のことが大好きになったダッチェスは、レニーさんに撫でてもらうと、いつも足を伸ばしながら幸せそうにフミフミし始めるそうです。

現在、子猫達は目が開き始めていて、日に日に活発になってきています。レニーさんは子猫達が十分に成長して里子に出られるようになるまで、猫の親子の世話を続けていくそうです。

こうして子育てのための安全な場所を探していたダッチェスは、無事に最適な場所に辿り着くことができました。猫の親子は今の環境に満足していて、たくさんの愛情を感じながら幸せな毎日を送っているのです。
出典:pdxkittyfosterlovemeow

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