ある日、メリッサさんとタイラーさん夫婦は、地元の保護施設から養育主さんを必要としている子猫のペアを預かりました。
『イジー(茶猫)』と『アイダ(黒猫)』と名づけられた子猫達は姉妹で、切っても切れない絆で結ばれていました。「子猫達は母猫が子育てをすることができなかったため、保護施設へと連れて来られました」とメリッサさんが言いました。
「アイダは元気で積極的な性格です。イジーはフワフワの甘えん坊で、寝ている時と食べている時以外はいつも誰かに寄り添っています。」
子猫達は抱っこされるたびに人間のことが好きになっていきました。特にイジーは人間のことが大好きになり、いつも抱っこされるとすぐに眠りに落ちていくそうです。
メリッサさんの元で数日間を過ごした子猫達は、完全にハグ好きの子猫へと生まれ変わりました。
その後、子猫達がミルクを卒業する時期を迎えると、アイダが最初に離乳食を食べられるようになりました。するとなかなかミルク離れができなかったイジーも、アイダに続くように離乳食を食べるようになったそうです。
子猫達はいつも遊び疲れると、自然とメリッサさんのところにやって来て、ふたりで一緒に眠り始めます。
「子猫達はお互いに人間に夢中です。ふたりは私達の身体に登ったり、一緒に遊んだり、キスをしたり、寄り添ったりするのが大好きで、いつも夢中になって飛びついてきます。ふたりはいつも私達の作業を妨害してきますが、その姿がとっても可愛くて、一瞬のうちに私達の心を溶かします。」
イジーが何かをしようと決心した時は、絶対に相手は拒否することができません。イジーは毎回躊躇することなくメリッサさんに抱きついたり、飼い犬の『ジェーディー』の背中に飛び乗ったりしているそうです。
そしてイジーが遊び疲れて昼寝の時間を迎えると、メリッサさんの方へと向かってきて、甘えながら愛情を求めてくるそうです。
「イジーはソファーの裏側に座って、私に向かって話しかけてきます。私が彼女を抱きかかえると、彼女は数秒で眠りに落ちます。でも私が移動しようと彼女を膝からソッと降ろすと、すぐに目を覚まして、私に向かって叫び始めます。」
そんな小さな王女様に逆らうことができないメリッサさんは、いつもイジーと一緒にソファーに座り直します。するとイジーは満足そうな表情で再び眠り始めるそうです。
そして10週間後、毎日メリッサさん夫婦をハグし続けたふたりは、里子に出る準備を整えました。
「ふたりが落ち着くまでには少し時間がかかりましたが、自分達のペースで家猫としての暮らしを理解していきました。私達はふたりの成長をとても誇りに思っていて、次のステージに進むふたりの姿に興奮していました。」
「でも実際にふたりを送り出す時が近づいてきた時、私達はどうしてもふたりに『さよなら』と言うことができませんでした。ふたりはとっても甘えん坊だったため、他の子猫達よりも多くの時間を費やしてきました。そして私達は自然とふたりのことを手放せなくなっていました。」
結局、夫婦はふたりに完全に心を奪われ、保護施設で正式にふたりを家族に迎える手続きを行いました。
こうしてイジーとアイダはこれから先もずっと、メリッサさんの家で一緒に過ごせることになりました。ふたりは毎日たくさんの愛情を感じていて、いつも大好きな夫婦と一緒に幸せな時間を過ごしているのです(*´ω`*)
出典:beardogandblinkin/lovemeow