人生に、もふもふを。

長く路上で暮らし、人間の助けを必要としていた盲目の猫。保護してもらえたことが嬉しくて、大きな瞳に幸せの輝きが!

0

ある日、野良猫のコロニーで発見されたトラ猫が、保護団体のところへと運ばれてきました。全身がボロボロの状態で保護された猫は、大きな瞳を持っていました。

その後、猫のことを知った保護施設『ロスト・ドッグ・アンド・キャット・レスキュー・ファウンデーション』のスタッフ達は、猫を引き取って養育主さんの家へと連れて行きました。「猫は完全に目が見えなくなっていて、猫白血病ウイルス(FeLV)と猫免疫不全ウイルス(FIV)の検査で陽性反応が出ました」と養育ボランティアのジェンさんが言いました。

ジェンさんの温かい看護とたくさんの愛情、そして適切な薬のおかげで、『トム・カドルストン』と名づけられた猫は徐々に回復し始めました。

トムは健康になるにつれて、人間を抱きしめることに幸せを感じるようになっていきました。「トムは愛情と喜びに満ちた、ハグ好きの猫へと生まれ変わりました。」

「私はこれまで、こんなに抱きしめたり寄り添ったりするのが大好きな猫に出会ったことがありませんでした。彼は信じられないほど愛情深く、優しく、甘い猫です。彼はいつも私の膝の上に座って、お腹や足のマッサージを要求してきます。彼は常にみんなの愛情を求めています。」

トムはジェンさんに話しかけられると喜びの声を上げて、ジェンさんが座ると膝の上に登ってきました。そして抱っこしてもらうと、嬉しそうに頭を擦りつけてきました。

「トムは私や夫が部屋に入るとすぐにニャーと鳴き始めます。彼は私達が座るまで後を追いかけて、膝に登ってハグをしてきます。そして膝の上でゴロゴロと喉を鳴らし、フミフミしながら眠りにつきます。」

トムは目が見えませんが、新しい環境にすぐに順応し、まるで見えているかのように部屋中を歩き回ることができます。「トムはどこに何があるかを全て知っていて、お気に入りの場所を持っています。」

そんな中、トムはオモチャ遊びにチャレンジし始めました。トムは数分も経たないうちに視覚以外の感覚を使って、オモチャで遊ぶ方法を理解しました。ジェンさんがオモチャを振ると、トムはオモチャから出る音や風を通じて、驚くほど正確にオモチャを捉えることができるのです。

ジェンさんの元で多くの健康問題を克服したトムは、ついに生涯の家を探し始めました。

「トムはFeLVとFIVが陽性で、その影響で寿命が短くなる可能性があります。でも彼はとても愛らしく、ハグ好きで、人間との生活に大きな幸せを感じています。」

その後、新しい養育主さんの家に移ったトムは、すぐに家族の愛情を求めて、家族のことを抱きしめ始めました。また家の中を探索して、頭の中に新しい地図を作りました。

「トムは鼻を器用に使って、家の隅々まで調べ回っていました。彼は全ての家具に鼻をこすりつけ、空気の流れを感じ、様々な音に耳を傾けました。そしてオモチャでしばらく遊ぶと、新しい養育主さんと一緒にソファーに座ってくつろぎ始めました。」

「トムは出会う人全てを愛していて、いつもたくさんの愛情を返しています。彼に出会った人はみんな彼のことが好きになり、彼に愛されていると感じることでしょう」とトムの新しい養育主さんが言いました。

「トムを家族に迎える人はきっと、今までで一番のハグを経験することになるでしょう。彼は本当に人間に寄り添うことが大好きです。」

トムは現在、たっぷりと甘やかされながら室内生活を楽しんでいて、生涯の家族と出会える日を楽しみに待っているのです。

こうしてトムは危険な路上での生活から助け出されて、安全な暮らしを始めることができました。トムはもう空腹に苦しむことも、避難場所を探し回る必要もありません。トムは人間との生活に最高の幸せを感じていて、穏やかな日常を過ごせることに心から感謝しているのです。
出典:pokeypotpielovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう