人生に、もふもふを。

前足が開き切った状態で歩けなかった子猫。多くの愛情で元気に走り回れるようになって、別の保護子猫の人生を変える

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ある日、歩くことが困難な迷子の子猫が発見されました。子猫は必死に動き回ろうとしていましたが、前足が外側に開いていたため、思い通りに進むことができませんでした。

子猫を見つけた人達から連絡を受けた保護施設『ラブ・ユア・フェーラル・フィーライン』は、ためらうことなく子猫を受け入れることに決めました。そして子猫が4本の足で歩けるように、子猫を引き取るとすぐに治療を始めました。

子猫はスイマー症候群という珍しい発達異常と診断されました。子猫は保護から数週間の間、獣医さんの元で集中治療を受けて、養育ボランティアのヘザー・トーマスさんの家でリハビリを続けることになりました。

ヘザーさんと娘のキーリーさんは、子猫に『メロディー』と名付けました。

「メロディーのスイマー症候群は、一般的な症状とは異なっていました。多くの場合、その症状は後ろ足に現れます」とヘザーさんが言いました。

「私達は毎日メロディーのストレッチを行い、物理療法で治療を続けました。また数週間の間、包帯と副木を使ってヘザーの前足が外側に開かないように固定しました。」

ちょうどヘザーさんがメロディーの治療を始めた頃、『ポコ』という名前の子猫とその妹がヘザーさんの家にやって来ました。子猫達は非常に体調が悪かったため、残念ながらポコの妹は家に来てすぐに息を引き取りました。

それ以来、ポコは片時も独りぼっちになりたくなくて、ヘザーさんのそばから離れようとしませんでした。

ヘザーさんや家族はポコが寂しさを感じないように、暖かい毛布で包み、絶えずそばに寄り添い続けました。

そしてポコの体調が回復した時、ヘザーさんはポコに数匹の保護子猫を紹介しました。するとポコはすぐにメロディーのことが大好きになって、いつも一緒にいるようになったのです。

「ポコはとても恥ずかしがり屋ですが、メロディーと一緒にいると安心するようです。ふたりはいつも一緒にベッドで寄り添っています。ふたりの姿はとっても愛らしく、いつも私達の心を温めてくれます。」

ポコは優しいメロディーのおかげで、ついに自分の殻を破ることができました。ポコは常にメロディーの後を追いかけて、一緒に行動するようになったのです。

そんなポコの存在が、メロディーの足の回復に大きな役割を果たしました。

「メロディーはポコと一緒に遊ぶことで、前足が強くなり、他の子猫のように動き回ることができるようになりました。ふたりは奇跡の子猫達で、お互いになくてはならない存在です。」

こちらが歩けるようになってきたメロディーの姿です。

家には他の保護子猫達もいましたが、メロディーとポコは特別な絆を結んでいました。

「私達は毎日、ふたりが一緒に横になっている姿を目にします。ふたりはあまり他の子猫とは一緒に横にならず、ほとんど遊ぶこともありません。ふたりはお互いのことが本当に好きです。」

これまで長い道のりを歩んできたメロディーとポコですが、優しい人達のおかげでついに里子に出る準備を整えました。

保護施設のスタッフ達はふたりのために、静かな環境と柔らかい床を用意することのできる、特別な家族を見つけようと考えているそうです。「メロディーは時々、装飾のあるテーブルの足や木製の床で足を滑らせることがあります。でも彼女は毎日を元気いっぱいに過ごしています。」

「私達はふたりの変化をとても誇りに思っています。ふたりはお互いに大きな影響を与え合っていて、これから先もずっとお互いのそばから離れることはないでしょう。」

「メロディーはみんなのおかげで走り回ったり、跳んだり、遊んだりすることができるようになりました。メロディーの足の回復は、少しの思いやりが大きく人生を変えることを証明してくれました」とヘザーさんが話してくれました。

こうして前足が開いていたメロディーと独りぼっちになったポコは、新しい人生をスタートさせることができました。これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、いつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう。
出典:the2poundkittenclublovemeow

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