ある日、母親のいない8匹の子猫達が野良猫のコロニーで見つかりました。子猫達はすぐに保護されて、より良い人生を送れるように保護施設へと運ばれました。その後、養育ボランティアのジェス・トーレンさんが子猫達の世話を申し出て、8匹全員を自宅へと連れて帰りました。
ジェスさんが初めて子猫達と会った時、1匹だけがとても小さな身体をしていることに気づきました。「子猫達は生後1週間ほどでしたが、一番小さな『ケリー』は84gしかありませんでした。彼女はとても衰弱していました」とジェスさんが言いました。
手の平サイズだったケリーは哺乳瓶からミルクを飲む力が無かったため、少しずつ栄養を与える必要がありました。またジェスさんはケリーの身体に2つの小さな傷を見つけたため、すぐに治療を始めました。そんなジェスさんのおかげでケリーは生死の境から蘇り、徐々に元気を取り戻していきました。
『生きたい』という強い意志を持っていたケリーは、大きく、強くなることを決心していました。ケリーはジェスさんの助けを借りながらご飯を食べて、身体を回復させるために長い時間眠り続けました。
ケリーのほぼ倍の大きさの茶トラの『ザック』は、ご飯を食べ終わるといつもケリーのそばで過ごしました。ザックはケリーにピッタリと寄り添い、時にはケリーの枕代わりになることもあったそうです。
保護から10日間、ジェスさんが24時間の看護を続けると、ケリーの体重は150gほどに増えました。「ケリーは兄弟よりも100gほど軽いため、あまり彼女が成長してるようには見えないかもしれません。でも彼女は確実に成長を続けています。」
ケリーはいつも信じられないほどの強い意志で、ジェスさんのことを驚かせます。ケリーは日に日に活発になり、食欲も改善していきました。
そしてケリーが完全に元気を取り戻すと、勢い良く哺乳瓶に吸いつくようになりました。ケリーはまだ兄弟よりもかなり小さな身体をしていますが、いつも兄弟と同じことにチャレンジしているそうです。
ケリーは成長が遅れていたため、新しいことを習得するまでには兄弟よりも多くの時間を費やしました。兄弟が部屋の中を走り始めた時も、ケリーは兄弟に追いつこうと一生懸命に頑張っていました。
ケリーは優しいジェスさんに見守られながら、少しずつ出来ることを増やしていきました。またケリーはお腹を撫でられるのが大好きで、いつも幸せそうな姿を見せてくれているそうです。
その後、ケリーが自分で容器からご飯が食べられるようになると、ケリーは成長を加速させて、少しずつ兄弟の大きさに追いつき始めました。
エネルギーに溢れ、とても活発になったケリーは、兄弟と一緒にプロレスごっこをするのが大好きになりました。そのため兄弟が昼寝をしている時も、『かまってアピール』が止まらなくなる時があるそうです(*´ェ`*)
とても勇敢なケリーはこれまでに長い道のりを歩んできました。ケリーの身体はまだ小さいですが、愛らしい個性が溢れていて、誰にも負けないくらいの強い心を持っているのです。
こうして衰弱した状態で保護されたケリーは、安全な場所で花を咲かせることができました。これからもケリーはジェスさんの元ですくすくと成長しながら、兄弟と一緒に楽しい時間を過ごしていくことでしょう(*´ω`*)
出典:kittenbnb/lovemeow