今から1ヶ月前、妊娠中の猫が地元の保護施設へと運ばれてきました。施設でスタッフをしているキャシー・スタンキビッチさんは、『ミスティー』と名づけられた猫を自宅へと連れて帰り、養育を始めました。それから数日後、ミスティーは子猫達を出産しましたが、上気道感染症を患ってしまいました。
それからの10日間は猫の親子にとって非常に辛い期間になりました。ミスティーは何とか獣医さん達のおかげで回復することができましたが、子猫達は免疫力が非常に弱かったため、何日も危険な状態が続いたのです。そして獣医さん達の最善の努力にも関わらず、子猫達は命をつなぐことができませんでした。
「ミスティーは我が子を失った後に家に帰ってきましたが、とても落ち込んでいて元気が無いように見えました」とキャシーさんが言いました。
数日後、キャシーさんは独りぼっちで発見された幼い子猫についての連絡を保護施設から受け取りました。まだ生まれたばかりの子猫は、母親を探して大きな声で叫んでいたそうです。
ミスティーが子猫を必要としていることを知っていたキャシーさんは、翌日、独りぼっちの子猫を引き取るために保護施設へと急行しました。子猫はとても小さく、体重が僅か85gしかありませんでした。子猫は家に向かう車の中でずっと鳴き続けていたそうです。
子猫がキャシーさんの家に着くと、子猫の叫び声を聞いたミスティーさんがすぐに走ってきました。「ミスティーは子猫の世話ができることにとても興奮していました。彼女が最初にしたことは、子猫の全身を毛づくろいすることでした。」
そんなミスティーのおかげで子猫は鳴くのを止めて落ち着き始めました。子猫はミスティーのお腹に潜って、ミルクを探し始めました。「子猫はミスティーを照らす光のような存在だったため、私達は子猫に日が照るという意味の『サニー』と名づけました。」
その後、サニーが完全に落ち着くまでには2時間ほどかかりましたが、一度落ち着くと、常にミスティーと一緒にいるようになりました。
ミスティーはサニーのことを見守り続け、食べることを忘れてしまうこともありました。そんな時はキャシーさんがご飯の入った容器をミスティーのところまで運んであげたそうです。
ミスティーはサニーが清潔で温かく保たれていることを一日中確認し続けました。そんなミスティーのおかげでサニーはたった1日で大きく体重を増やし、エネルギーが満ち溢れてきました。「ミスティーは常にサニーのことを守っていて、サニーはミスティーのことを本当のお母さんだと思っています。」
サニーはいつも隣にお母さんがいてくれることが幸せで、とっても幸せそうに喉を鳴らし続けているそうです。
優しいお母さんからたくさんの愛情を注がれたサニーは、僅か1週間で体重を150gに増やし、保護された時の倍の大きさになりました。
そしてサニーの目はちょうど2日前に開きました。その姿を見たミスティーは、とっても嬉しそうにサニーの顔を優しく毛づくろいしたそうです。
現在、ミスティーとサニーは素晴らしい絆を共有しています。ふたりはお互いが一番必要としている時に出会うことができたのです。
愛情深いミスティーは今日もサニーを見守り続け、昼寝の時間が来るたびにサニーを抱き締めながら眠りにつきます。ふたりは一緒にいられることに大きな喜びを感じていて、いつも愛らしい姿を見せてくれているそうです。
サニーは日に日に成長を続けていて、歩くことと探索することを学んでいます。そんなサニーのそばにはいつもミスティーがいて、サニーのことをしっかりと見守りながら、様々なチャレンジを応援し続けているのです。
出典:our_fosterkitties/lovemeow