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前足に障がいを抱えながらも、元気いっぱいに生きる子猫。優しい家族の愛情で大きく成長した姿に心が温まる

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猫の『カンガ・ルー』は生まれた時から前足に障がいを抱えていました。カンガは普通の猫のように4本足で歩くことはできませんが、後ろ足を上手に使って、活発に動き回ることができるのです。

今から約10年前、4週齢だったカンガは安楽死のために動物病院に運ばれてきました。しかし、カンガは生きることを望んでいて、温かい愛情を求めていました。

そんな中、シェリルという名前の女性が動物病院でカンガに出会いました。シェリルさんは一目でカンガに障がいがあることが分かったそうです。

カンガは橈骨(とうこつ)発育不全と言われる、前足の手首から肘の骨が短くなってしまう先天的な症状を抱えていました。この症状を持つ猫は前足では身体の重さを支えられないため、4本足で歩くことが難しいのです。

立ち上がる子猫出典:KangaRooTheKitty

シェリルさんは地元の保護施設『セービング・グレイス・レスキュー』に連絡をとり、カンガを救い出すことができないかと尋ねました。

話を聞いた施設のスタッフ達はすぐに動物病院に向かってカンガを引き取ると、養育主さんの家に連れて行きました。カンガは養育主さんの家に到着すると、さっそく元気いっぱいに家の中を探索し始めたそうです。

カンガは助けてもらえたことが嬉しくて、養育主さんの指に鼻を擦りつけて、前足で指を掴もうとしました。

その時の様子はこちら。

その後、ジョイスさんとその家族がカンガのことを知り、保護施設へとやって来ました。ジョイスさんはカンガの動画を見て、一瞬で恋に落ちたそうです。

こうして2014年6月、カンガはジョイスさんの家に引っ越して、先住猫や先住犬にも歓迎されました。カンガは生涯の家に着いたのが嬉しくて、楽しそうに家の中を飛び跳ねていたそうです。

新しい家で出会った先住猫は、すぐにカンガのことを妹のように可愛がり始めました。

ふたりはいつも一緒に過ごしながら、毎日の生活を心から楽しんでいました。

そして現在。
カンガはこんなに大きく成長しました!

カンガは家族のたくさんの愛情で、美しい模様の素敵な猫へと成長することができたのです。

カンガが1歳になった時、家族はカンガがとても子猫好きで、子守りが大好きなことに気づきました。ジョイスさんは2015年5月から養育ボランティアを始めたのですが、カンガは家に来た保護子猫達に驚くほどの愛情を注ぎ始めたそうです。その姿はまるでお母さんのようでした。

「子猫達を見たカンガは完全にお母さんモードになりました。子猫達がご飯を食べている時もカンガはその様子を立ち上がりながら見守って、食べている音を聞いていました。」

一方の保護子猫達も優しく接してくれるカンガのことがすぐに好きになって、いつもカンガのマネをしながら、猫としての生き方を学んでいたそうです。

カンガは前足にハンデを負っているにもかかわらず、家の中をいつも元気いっぱいに走り回っています。何でも自分ひとりで出来るカンガは、自分が他の猫と違っているとは全く思っていないのです。

カンガは自分の人生を楽しんでいて、何一つ不自由を感じていません。これからもカンガは優しい家族と仲間達、そして可愛い子猫達と一緒に幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:KangaRooTheKittylovemeow

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