今から数ヶ月前、オーストラリアのピザ屋さんに1匹の子猫が迷い込みました。子猫はキッチンの裏口から忍び込んで、シェフのデイブさんを驚かせました。子猫は最初、慣れない環境に少し戸惑っていましたが、すぐにデイブさんの足にスリスリして、甘え始めました。
「私は子猫を家族に迎えるつもりはありませんでしたが、子猫はお店から出ていく気はありませんでした。私が彼女を肩に乗せると、すぐに肩の上でくつろぎ始めました」とデイブさんは言いました。
子猫は喉をゴロゴロと鳴らしながら、デイブさんの首や耳に頭を擦りつけてきました。それから子猫は肩の上でリラックスして、まるでお気に入りのキャットタワーの上にいるかのようにまったりし始めたのです。
デイブさんは近所の人達に子猫について聞いて回りましたが、誰も子猫を自分の飼い猫だと言う人はいませんでした。そのためデイブさんは子猫に新しい里親さんを見つけようとパソコンに向かいましたが、子猫が膝の上で幸せそうに眠る姿を見て、既に子猫が家族を選んでいることを理解しました。
「子猫は私の家で暮らすことを決めていたようです。私はそれを拒否することができませんでした。」
デイブさんは子猫に『バンダル』と名づけ、獣医さんのところに連れて行きました。バンダルはそこでワクチンを接種し、マイクロチップを入れてもらい、永遠に路上で暮らす必要はなくなりました。
デイブさんはバンダルのために物置を整理して、子猫用の障害物コースを設置しました。バンダルは動くもの全てに興味津々で、いつも楽しそうに遊び回っているそうです。
そしてバンダルが遊び疲れると、必ずデイブさんのところにやって来ます。「バンダルはいつも湯たんぽのように私に寄り添いながら寝ているか、頭や枕の上で寝ています。」
バンダルは毎晩、就寝前にデイブさんの頭の上を歩き回り、デイブさんの顔や枕を幸せそうにフミフミしているそうです。
そしてデイブさんとバンダルが出会ってから数ヶ月が経ちました。バンダルは飛躍的に成長し、あっという間に大きくなりました。
もちろん今も変わらずデイブさんのことが大好きで、いつも嬉しそうに寄り添っているそうです。
バンダルは相変わらずデイブさんの肩の上がお気に入りの場所で、デイブさんがパソコン作業をしていると、肩の上に登って様子をうかがってくるそうです。
バンダルは随分と大きくなりましたが、ふたりの絆は全く変わっていないのです。
デイブさんは毎朝、バンダルの猫アラームで目を覚まし、ハグとナデナデをしてから一日を始めるそうです。
「バンダルはイタズラ好きで、大胆不敵な性格です。彼女は完全に家の中を支配していて、いつも元気いっぱいに過ごしています」とデイブさんが嬉しそうに話してくれました。
こうしてピザ屋さんに迷い込んだバンダルは、そこで最高の家族に出会うことができました。バンダルとデイブさんは完全に切り離すことのできない存在で、いつもお互いの心を温め合いながら、幸せいっぱいの毎日を過ごしているのです(*´ω`*)
出典:ratbagthevandal/lovemeow