ある日、アレクサンドラさんが友人達と一緒にハイキングに出かけた時のことです。登山口を目指して森の中を車で進んでいると、友人の一人が突然「あそこに猫がいる!」と叫んだのです。
猫は砂利の上に座りながら、車が止まってくれるのを待っているようでした。そして、アレクサンドラさん達が車を止めて車外に出ると、まっすぐに近づいてきて、身体を擦りつけてきたのです。
アレクサンドラさんが辺りを見渡すと、森の中からたくさんの子猫達がこちらを見ていました。
子猫達は人間に慣れていなかったようで、怖がって森の中へと逃げ出しました。しかし、アレクサンドラさん達が子猫達の保護を始めると、2匹の母猫が手を貸してくれて、無事に9匹の子猫達を捕まえることができたのです。どうやら母猫達は誰かが助けてくれるのをずっと待っていたようです。
ハイキングを中止したアレクサンドラさんは、そのまま自宅に戻り、猫の親子にご飯を食べさせ、全身を綺麗に洗い、保護施設に連絡をしました。
しかし、施設では養育ボランティアさんの都合などで、1週間ほど猫の親子を引き取ることができませんでした。そこでアレクサンドラさんは親戚や友人達に連絡をして、猫を飼いたい人を探し始めました。
幸い親子の世話をしてくれる友人が見つかったため、アレクサンドラさんと夫は6時間かけて親子を届けに行ったそうです。
その途中、アレクサンドラさんは昔のことを思い出していました。実はアレクサンドラさんは、数ヶ月前に18年間一緒だった愛猫を亡くし、辛い別れを経験していたのです。そのためレクサンドラさんは必死に猫達に情が移らないようにしていました。
しかし、アレクサンドラさんは愛らしい猫達の姿に勝てませんでした。結局、友人の家に親子を送り届けた際に、2匹の子猫を連れて帰ることにしたのです。
アレクサンドラさんは子猫達に『リュース』と『バブ』と名づけました。自宅に向かう車の中で、さっそく子猫達は二人に可愛い姿をたくさん見せてくれたそうです♪
家に着いてからも2匹はアレクサンドラさんから離れようとしませんでした。アレクサンドラさんは再び訪れた愛猫との生活に、胸が幸せで満たされたそうです。
こうして山の中を彷徨っていた猫の親子は、家の中で安全な生活を始めることができました。きっと2匹の母猫は、優しい人達への感謝の気持ちをいつまでも忘れることはないでしょう(*´ェ`*)
出典:Alexandra Dominguez/lovemeow
This post was published on 2019/04/19