今から6年前、動物病院の近くにある大型ゴミ専用のゴミ箱で、野良猫の『ダンプスター』が見つかりました。どうやってダンプスターがそこに入ったかは誰も分かりませんが、ダンプスターは人間をとても怖がり、誰も寄せつけようとしませんでした。
ダンプスターを見つけた動物病院の男性スタッフは、何とかしてダンプスターに近づこうとしましたが、すぐに遠くへと逃げて、怖い顔で威嚇してきたそうです。
出典:Km219
男性はダンプスターに信頼してもらうために、毎日ご飯を用意するようになりました。そのためダンプスターはもう、ゴミ箱に飛び込んでご飯を探す必要がなくなったのです。
「私はダンプスターと仲良くなりたかったため、自分の持っているものが彼女のものだと分からせる必要があると考えました。私が彼女の身体を撫でられるようになるまでに、とても長い時間がかかりました。そのため今でも、彼女が初めて膝の上に飛び乗ってきた時のことを鮮明に覚えています」と男性は言いました。
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ダンプスターは初めてできた人間の友達と、少しずつ楽しむようになっていきました。ダンプスターは決して保護されることを許可しませんでしたが、男性のことを自分を撫でることのできる唯一の人間として認めたのです。「ダンプスターは私には寄り添うようになりましたが、他の人が近づくと足を噛んだりしてきます。」
「ダンプスターは毎日のように私の車の中で眠っています。私達の動物病院の周りには他のオフィスなどがないため、私はいつも車の窓を彼女のために開けています。特に雨の日には、必ず彼女は窓から入ってきて、車の中で雨宿りをしています。私は窓から雨が入ってこないように、車の屋根にプラスチック製の雨よけをつけました。私の車は古く、彼女の抜け毛がたくさん落ちていますが、彼女がくつろげる場所を作ることができて、とても幸せに思っています。」
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男性はダンプスターのために、父親と一緒に避難小屋を作ったこともありました。でもダンプスターは男性の車が好きなようで、小屋を使うことはなかったそうです。
そのため冬になると男性は、動物病院の中にダンプスターを連れていきます。ダンプスターは他の人に慣れていないため、室内暮らしを納得させるのはなかなか難しいことです。でもそこには信頼している男性もいるため、冬が終わるまでの間は何とか病院内に留まっているそうです。
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男性は他のスタッフが家に帰った後、車でダンプスターと一緒に座って、ゆっくりとした時間を過ごすことがよくあるそうです。
「ほとんどの人はダンプスターが気性の荒い猫だと思っています。でも本当の彼女は顔や首に擦り寄るのが大好きな猫なのです。ついつい爪を立てたり、噛んでしまうこともありますが、それは彼女の愛情表現だと分かりました。現在、彼女は私に全身を撫でさせてくれますが、やっぱり保護されることには抵抗があるようです。」
男性はダンプスターを家に迎えたいと考えていましたが、彼女が動物病院の周辺を自分の自宅にしていることが分かりました。そのため男性が家に連れて帰ろうとすると、とても寂しそうな顔になるそうです。
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「ダンプスターはこの場所から外に出ようとはしません。それはこの地域の周りには大きな道路があったり、多くの人達が行き来しているからです。そのため私は彼女をこの場所で世話することに決めました。彼女は冬の間は我慢して動物病院の中で暮らしていますが、外での生活が好きで、雪の中でも嬉しそうに走り回っています。」
男性とダンプスターは現在、お互いを信頼する家族です。男性は1日に2回ご飯を運び、ダンプスターが健康かどうかを確認しています。そして、ダンプスターと一緒に楽しい時間を過ごしているそうです。
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「冬になるとダンプスターは動物病院に泊まって、私と一緒に過ごします。雨が降った日は、仕事が始まる前に彼女の身体を乾かします。そして彼女は今も相変わらず、昼寝のために私の車を使っています。私は彼女のことを飼い猫と同じくらい愛しています。」
男性は野外で暮らすダンプスターのために定期的にワクチン、ノミやダニの予防、そしてレントゲンなどで健康をチェックしているそうです。
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こうして人間を恐れていたダンプスターは、優しい男性と深い信頼関係を築きました。ダンプスターは現在、自分が愛されていることを知っています。もしかするとこれから先、ダンプスターが考えを変えて、男性の家で暮らす日がやって来るかもしれませんね(*´ω`*)
出典:Km219/lovemeow