ある日の放課後、高校に通うアイセルさんが学校の構内の道路で子猫の『タイニー』を見つけました。タイニーはまだ産まれたばかりで、へその緒がついたままの状態だったのです。アイセルさんは周りに母猫の姿を探しましたが、結局見つけることができなかったため、タイニーを自宅に連れて行くことにしました。
アイセルさんの家には、猫の家族が住んでいました。アイセルさんがタイニーを家の中にいれると、タイニーの小さな鳴き声を聞いた母猫がすぐに近づいてきて、汚れた身体をキレイに舐め始めたのです。会った瞬間に子猫の看病を始めた母猫の姿に、アイセルさんはとても驚いたそうです。
それから母猫は、2匹の我が子と一緒にタイニーの子育てもするようになりました。そして、2匹の子猫もタイニーのことが気に入ったようで、本当の兄弟のように接し始めたのです。
タイニーも2匹のお兄ちゃんのことが大好きのようでいつもいっしょに行動します。お兄ちゃん達はまだ小さいタイニーの毛づくろをしたり、歩き方を教えたりしてくれるそうです。
そして、こんなに可愛い姿を見せてくれることも♪
きっと母猫や兄猫はタイニーに家族が必要なことが、すぐに分かったのでしょう。
アイセルさんは、母猫と兄猫がタイニーに愛情を注ぎ始めたことに非常に驚いているそうです。そして、猫はどうやったらお互いを助けられるのかを知っているように感じたそうです。私たちもタイニー家族の姿から、多くのことを学べるのかもしれませんね。
これからも優しい飼い主さんの元で、タイニー家族は幸せな日々を歩んでいくことでしょう。
出典:ICEL JACOBE