ある日、4匹の猫の親子が新しいスタートを切るために養育主さんの家にやって来ました。親子は保護施設のストレスから解放されて、安らぎを感じられる環境に大喜びしました。
保護施設で1週間以上過ごした母猫は、落ち着きを失ってケージから出たがっていました。そんな母猫が広々とした部屋に足を踏み入れた瞬間、一気にリラックスし始めて、喉を鳴らしながら養育主のジェニファーさんに甘え始めました。
一方の子猫達は生後5週間ほどで離乳食を食べ始めていましたが、安心感を求めて多くの時間を母猫のそばで過ごしていました。
『マカダミア』と名付けられた母猫は、かつては誰かに世話をされていたのは明らかでした。マカダミアはとても愛情深く、新しい環境にもすぐに慣れて、人間のことをとても信頼していました。マカダミアは子猫達をしっかりと世話し、ミルクを飲ませて毛づくろいを行い、いつも愛情いっぱいに子育てをしていました。
「現在、保護施設には養育主を必要としている子猫がたくさんいて、誰を家に連れて帰るかを選ぶのが大変でした」とジェニファーさんが言いました。
ジェニファーさんが連れて帰った4匹の親子は、居心地の良い部屋に落ち着いて、いつも満足そうな姿を見せてくれています。
3匹の子猫達は最初から人懐っこくて好奇心が旺盛でしたが、『マッキントッシュ』と名付けられた子猫は兄弟に比べて少し控えめでした。そんなマッキントッシュは勇気が出るまでの間、ずっと後ろの方で兄弟が遊んでいる様子を観察していました。
3匹の中で一番大きな『ビッグマック』は大胆で甘えん坊で、いつも真っ先にジェニファーさんを抱きしめて、夢中で身体を登ってきます。唯一の女の子の『マカロン』は、意地っ張りな部分と甘えん坊な部分がちょうど半分ずつ混ざっています。
そんな子猫達を育てているマカダミアは、自分自身も注目されるのが大好きですが、子猫達の世話を決してやめることはありませんでした。マカダミアは子猫達の全身を常に清潔な状態に保ち、猫としての知恵を全て伝え、子猫達のイタズラを受け入れました。
子猫達が乳離れした後も、マカダミアは子猫達が落ち着かない時にミルクを飲ませて安心させていました。
そんな子育てに全力を尽くしていたマカダミアはある日風邪をひいてしまい、今度は自分が世話をされる側に回りました。その後、適切な薬と食事、そしてたっぷりの休息のおかげで、マカダミアは完全に回復して、遊び好きで愛情深い姿に戻りました。
マカダミアは子猫達が元気いっぱいに成長するにつれて、自分だけの時間を楽しむようになりました。マカダミアは自分が女王であるかのように甘やかされて、オモチャやオヤツをたっぷりと与えられながら愛される準備ができていました。「マカダミアは間違いなく子育てを引退する準備がてきています。」
一方の子猫達はエネルギーが全身から溢れ出していて、絶えず次のイタズラの計画を立てているそうです。
子猫達が無邪気に部屋中を駆け回る中、マカダミアはオモチャを叩いたり、太陽の光を浴びながら体を伸ばしたりと、まるで子猫に戻ったかのような姿を見せてくれるようになりました。
「マカダミアが育てた子猫達はいつも猛スピードで走り回っています。もしかすると私が今までに育てた子猫達の中で一番元気かもしれません。子猫達はみんなジャンプと木登りの名人です。」
子猫達が立派に成長し、それぞれの家を見つける準備ができた今、マカダミアは新しい人生のスタートを楽しみにしています。「優しいマカダミアは正式に母親としての役目を終えました。彼女は本当に素晴らしい母親で、子猫達をとても大切に育てていました」とジェニファーさんが話してくれました。
こうしてジェニファーさんのおかげで子育てに全ての力を使うことができたマカダミアは、新しい生活をスタートさせる準備を整えました。きっと愛情深いマカダミアの前には素敵な家族が現れて、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
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