人生に、もふもふを。

郵便受けのそばで助けを求めていた子猫。決して諦めず危険な状況を乗り越えると、その愛らしい姿でみんなの心を掴む

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ある日、トレーラーハウスで生活している住人が、どこからか聞こえてくる子猫の声に気づきました。その後、声を頼りに郵便受けまで歩いて行くと、近くにダンボール箱が置いてあることに気づき、箱の中で助けを求めて鳴いている2匹の子猫の姿を発見しました。

子猫達はすぐに地元の保護施設に緊急搬送されて、養育ボランティアのモリーさんの家で育てられることになりました。子猫達は生後7〜10日ほどで、それぞれ『スージー』と『バッジー』と名付けられました。

郵便受けの近くで見つかった子猫出典:nyfosterkittens

子猫達は幼くして母猫と離ればなれになったため、脆弱で傷つきやすい状態でした。モリーさんはそんなふたりを必死に看護しましたが、悲しいことに『バッジー』はカリシウイルスとの闘いに勝つことができませんでした。一方のスージーは何とか危険な状態を脱しました。

命をつないだスージーは生きるためにミルクを要求して、食べ終わるたびに喉を鳴らしました。

「スージーはとても優しい子です。徐々に回復してエネルギーが溢れ出してきたスージーですが、一緒に格闘したり、一緒に学んだりする兄弟がいませんでした。彼女はとても甘えん坊で、いつも私の手の中に入ってきて、丸くなりながら眠りに落ちていきます」とモリーさんが言いました。

その後、スージーは体が随分と大きくなっても、モリーさんの手の中に収まろうとしていました。

モリーさんは独りになったスージーを慰めるために、母親代わりの鼓動のするヌイグルミをプレゼントしました。「それは本当のお母さんとは違いますが、24時間抱きしめることのできるヌイグルミに少しでも安心して欲しいと思いました。」

それはスージーにとって嬉しいプレゼントでしたが、人間の温かさには敵いませんでした。そのためモリーさんは時間の許す限り、スージーと一緒に過ごすことを心に決めていました。

「元気を取り戻したスージーは、オモチャやトンネルで遊んでたっぷりとご飯を食べると、私の膝やお腹の上でくつろぎ始めます。そして、姿勢を何度も変えながら何時間も眠り続けます。」

そんなスージーは他の子猫達と同じように遊びを通して様々なことを学び、その過程で限界や境界を理解していきました。

「時々、スージーは私の肩に登ってケージから飛び出そうとしたり、私の背中をジャングルジムのように使ったり、私の首や髪を噛んだりしています。」

スージーはそんなイタズラの合間によくモリーさんの腕の中に潜り込んで、モリーさんのアゴに愛らしいキスをします。それはスージーの感謝の気持ちの表れでした。

スージーは生後7週間で体重が900gを超えて、里親を探す準備がほぼ整いました。「スージーは生後1週間の時に箱の中で発見されて、カリシウイルス感染症を乗り越えて、健康で優しく、元気いっぱいの子猫に成長しました。」

そして避妊手術を迎えたスージーでしたが、素敵な結末がすぐそこまで迫っていることを知りませんでした。

「スージーは里親募集のフロアにも辿り着けませんでした。ある人が私のSNSの投稿を見て、その日のうちに彼女を迎えに来ました。」

今のスージーはもう独りぼっちではありません。スージーは別の子猫と年上の猫、そして犬の仲間と一緒に愛情いっぱいの家で暮らしています。

「スージーは新しい兄弟と遊んだり、格闘したりするのが楽しみで仕方ありません」とモリーさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして優しい人達のおかげでスージーは、甘えん坊でヤンチャな若い猫へと成長することができました。スージーはすっかりみんなの心をとりこにしていて、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っているのです。

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