ある日、身体の小さな子猫が独りぼっちで路上を彷徨い歩いていたところを発見されました。子猫はすぐに保護されて、地元の保護施設『レン・レスキューズ』に運ばれてきました。
そこで『マウス』と名付けられた子猫は4週齢だったにもかかわらず、1週齢ほどの体重しかありませんでした。そんなマウスの話を聞いた養育ボランティアのエリンさんと息子のクリス君は、マウスを預かって養育することを申し出ました。「マウスは病気を患っていて、重度の体重不足とノミに悩まされていました」とエリンさんが言いました。
マウスは非常に痩せ細っていて、とても小さかったため、エリンさんが初めて見た時はネズミのように見えたそうです。
「マウスは食欲が無く、哺乳瓶からミルクを飲まなかったため、シリンジを使ってミルクを口の中に流し込みました。私達は彼が上気道感染症を患っていることに気づき、獣医さんから処方された薬で治療を始めました。彼はとってもゆっくりと成長し、体重が1ポンド(約453g)に達するまでには非常に長い時間がかかりました。」
マウスがエリンさんの看病で元気を取り戻していくと、徐々に愛らしい個性が輝き始めました。
またマウスが柔らかい毛布を発見すると、すぐにその上に乗って、大きな音で喉をゴロゴロと鳴らし始めました。「マウスの個性は日に日に溢れ出してきました。彼の身体は小さいですが、それを完全に補うだけの大きな個性を持っています。」
「マウスはいつも自信に満ち溢れていて、それが彼のことを随分と大きく見せています。また彼はとても忍耐強く、新しいチャレンジに何度失敗しても決して諦めることはありません。」
マウスはいつも好奇心が旺盛で、計量用のボウルの中で遊んだり、家の至るところでイタズラをしたりしているそうです。
マウスの行動は予測不能で、次に何をするかは誰にも分かりません。そんなマウスの果てしないハプニングが、家族みんなを楽しませているのです。
「マウスは新しいオモチャや古いオモチャをたくさん持っていて、毎日その中からいくつかを引っ張り出してきます。そのため私達は彼がどのオモチャで遊びたいのかが分からない時があります。彼の行動を先読みするのは難しく、私の手から突然電話を落とすこともありました。彼はとってもクレイジーで、動くもの全てにちょっかいを出してきます。」
エリンさんはヤンチャなマウスを社会化させるために、飼い猫の『オマリー』に協力してもらうことにしました。オマリーはとっても辛抱強い猫で、たとえマウスにもみくちゃにされても我慢して、マウスが寂しさを感じないようにいつもそばにいてあげているそうです。
「マウスは幼い時、寄り添うことのできる猫の友達がいませんでした。彼はオマリーから寄り添うことの素晴らしさを教わり、猫として生きていく方法を学んでいます。私達は毎日、ふたりが一緒に昼寝をしている姿を見ながら、幸せな気持ちに包まれています。」
マウスはいつもエリンさんが家で仕事をしていると、『猫の手』を貸してくれます。
「マウスは急に物陰から飛び出してきて、私の指を攻撃し、机が自分の物だと主張してきます。彼は私の作業中にキーボードやマウスを操作して、いつも私の目の前に座りながら自分の存在をアピールしてきます。」
マウスは昼寝の時だけ一時停止して、その他の時間はエネルギー全開で活発に遊び回っているそうです。
「マウスはまだ平均的なサイズよりも小さな身体をしています。でも彼は驚くほど元気いっぱいで、私達のことをいつも楽しませてくれています」とエリンさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして路上での生活から助け出されたマウスは、優しい家族との生活の中で愛らしい変化を遂げました。とってもお茶目でヤンチャなマウスは、これからも家族の元にたくさんの幸せと笑いを届け続けることでしょう(*´ω`*)
出典:catasticalmeows/lovemeow