イギリスのある街に住む猫の『ベア』と兄弟の『テディ』は、いつも一緒に家の外に冒険に出かけています。家の外で2匹がどのように過ごしているのかを知らなかった飼い主さん夫婦は、2匹が自分達以外の人と親しくなって、多くの時間を過ごしていたことを知りませんでした。
出典:TravUK
長く一緒に暮らしてきた夫婦と2匹の猫達でしたが、ある日悲しい出来事が起こりました。原因は分かりませんが、ベアが突然息を引き取ったのです。ずっと一緒だった愛猫を失った夫婦は深い悲しみに暮れて、家の中はいつも静まり返っていました。
そんな中、夫婦の家で不思議な出来事がありました。ベアが他界して以来、いつも1匹で散歩に出かけていたテディが、首輪に手紙をつけて帰ってきたのです。手紙を見つけた夫婦はその時初めて、愛猫に人間の友達がいることを知りました。
手紙には次のようなメッセージが書かれていました。
「親愛なる飼い主様。私はあなたの家の近くの4番地に住んでいます。私はあなたの猫の親友です。彼ら(2匹の猫)は毎日私の部屋に来ていましたが、大きい方の猫が2週間も姿を見せません。彼は大丈夫ですか? 私は彼のことをとても心配しています。彼はとても愛らしい猫で、いつも私の心を温めてくれました。彼が元気ならば良いのですが。」
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「私達はその手紙を読んでとても驚きました。私達はすぐに送り主にベアが亡くなったことを手紙で知らせました。そこには私達のメールアドレスも入れました」と夫婦が言いました。
そして翌日、夫婦が目を覚ますと、手紙をくれた女性から長いメールが届いていました。そこには2匹の猫、特にベアのことをどれだけ愛していたかが書かれていたのです。
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ベアのことが大好きだった女性は、近くの大学に通う中国からの留学生でした。女性はこの街に住み始めた頃にベアと出会い、すぐに仲良くなったそうです。女性はベアと一緒に過ごす時間が大好きでした。女性は海外留学のためホームシックになっていましたが、ベアに慰めてもらい、自分の家を思い出すことができたそうです。
女性から届いたメールは夫婦の心を動かしました。「彼女からのメールには、大学のプレゼンテーションの練習についても書かれていました。彼女には練習を聞いてくれる相手がいなかったため、いつもベアがベッドの上で聞いてあげていたそうです。また、彼女はベア達を撮影した写真も送ってくれました。私達は彼女からのメールにとても感動しました。」
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その後、女性は花束を持って夫婦の家の庭に作られたベアのお墓を訪れました。そして、ベアに出会えたことを心から感謝していると夫婦に伝えたのです。
夫婦は自分達以外にもベアによって救われた人がいたことを誇りに思いました。ベアを失った寂しさは今も残っていますが、女性の話を聞いたことで、ベアと一緒に暮らした時間が温かい思い出に変わってきているそうです。
出典:TravUK/lovemeow