ある日、『ギャラガー』と6匹の兄弟がアパートのゴミ捨て場の裏で生まれ、厳しい人生のスタートを切りました。ギャラガーと兄弟達は保護団体『ラザフォード・カウンティー・キャット・レスキュー』によって救出されて、保護猫カフェ『キャットフェイン・キャット・カフェ』に運ばれると、そこで生涯の家族を待ちながら新しい生活を始めました。
ギャラガーは兄弟達の中で最も個性的な性格の持ち主で、いつも目立っていたため、保護団体のスタッフ達はすぐに家族が見つかるだろうと思っていました。
「ギャラガーは優しくて面白い子です。彼は壁に取り付けた箱型のキャットウォークで遊ぶのが大好きで、釣竿のオモチャを咥えてお気に入りの場所に登ることで有名になりました。また彼はとっても社交的で、いつも新入りの猫達と真っ先に仲良くなります」とカフェのオーナーのタウラ・バードさんが言いました。
ギャラガーは出会う人全てにフレンドリーに接し、みんなの心をとりこにしました。しかし、どういうわけか誰もギャラガーのことを引き取ろうとはしませんでした。ギャラガーの兄弟全員が生涯の家に旅立った後も、ギャラガーだけはいつまでも取り残されていたのです。
やがてギャラガーは我慢ができなくなって、自分で何とかしようと思い始めました。
「兄弟全員と数匹の親友を送り出したギャラガーは、自分の番を迎えるための心の準備ができていました。」
「ギャラガーは少し前までカフェの中でいつも陽気にしていましたが、先月から新しい家に向かう猫用のキャリーの中に自ら入っていくようになりました。彼も生涯の家を探していたので、その姿を見た私達は心が痛みました。彼がどうしてずっと見過ごされ続けているのか、私達には分かりませんでした。」
ギャラガーは里子に出る猫達と同じようにキャリーの中に入りましたが、その猫達とは同じ結果にはなりませんでした。
「もしかすると猫を迎えに来た人達のうちの何人かは、ギャラガーのことを一緒に連れて帰ってくれるかもしれないと思いましたが、彼を家族に迎える人は現れませんでした。」
タウラさんは生涯の家を待っているギャラガーを元気づけようと、ギャラガー専用のキャリーを用意しました。するとそれからしばらくの間はそれで上手くいっていましたが、結局ギャラガーは再び元気のない姿を見せるようになりました。
「ギャラガーは少しの間とても興奮していましたが、賢い彼は結局理解してしまいました。」
その後もカフェのスタッフ全員がギャラガーのことを応援していると、ついにその日がやって来ました。スタッフがギャラガーの窮状についてソーシャルメディアに投稿した後、ある家族がギャラガーのことを知って、カフェに迎えに来たのです。
そしてギャラガーはついに、自分の家に向かうためにキャリーの中に入りました!
ギャラガーにとって兄弟や親友を見送ることはとても辛いことでしたが、ギャラガーはついに最高の出会いを果たしました。少し時間はかかりましたが、ギャラガーはずっと叶えたかった夢を実現させたのです。
ギャラガーはこれから毎日新しい家族にたっぷりと甘やかされながら、いつまでも幸せいっぱいの日々を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:catfeinecatcafe/thedodo.