ある日、獣医さんの助けが必要な子猫が車の下で発見されて、地元の動物病院に運ばれてきました。
その後、動物病院のスタッフの一人が子猫の世話を申し出て、保護施設『アニマルラバーズ・ドリーム・レスキュー』に連絡した後、子猫を自宅に連れて帰って、献身的な看護で子猫を健康な状態に戻しました。
「幸いなことに子猫は数日で回復し、大きな心配はなくなりました。子猫は首が少し傾いていて、時々よろめくことがありました」と養育ボランティアのナージャさんが言いました。
『ブルーベル』と名付けられた子猫は、社会化のためにナージャさんの家に移りました。すると子猫はまるでその場所を所有しているかのように、自信満々で歩き回るようになって、身の回りにあるもの全てを自分のものだと主張するようになりました。
「ブルーベルはこれまで私が育てた子猫達の中で最も社交的で、勇敢で、好奇心旺盛で、フレンドリーな子猫です。彼女は怖いもの知らずで、掃除機で遊ぶこともあります。」
ブルーベルは常に動き回っていて、部屋の隅々まで探索し、イタズラをしたり、愛らしい姿を披露したりしています。そんなブルーベルに家のオフィスを紹介すると、さっそくデスクの上に飛び乗ってくつろぎ始めました。
「私の家には猫用ベッドが24個と毛布が12枚、人間用のベッド、座り心地の良いソファー、巨大な犬用のベッド、キャットツリーがあり、さらに私の膝もあります。でもブルーベルは私のデスクの上で昼寝をすることに決めたようで、愛らしい姿で眠りに落ちていきました。」
ブルーベルはナージャさんの仕事がどれだけ遅くなっても、決してナージャさんのそばから離れようとしませんでした。
そんな甘えん坊なブルーベルはある日、家の中にいる猫が自分だけではないことに気づきました。
この家には生涯の家族との出会いを待っている保護猫の姉妹『パイパー』と『ペネロペ』が1年以上暮らしていました。ふたりはこれまでどんな時でもお互いのことを支え合ってきました。「ふたりの人生の始まりはとても大変なものでしたが、お互いに助け合いながら前進し続けてきました。」
パイパーはペネロペのお姉ちゃんで、病弱だったペネロペのことを幼い時から毛づくろいしたり、世話をしたりしてきました。
そんなふたりがブルーベルに会うとすぐに仲間に加え、特にパイパーは率先してブルーベルの世話をするようになりました。「ブルーベルに初めて会ったパイパーは、すぐにブルーベルを綺麗にする必要があると感じ、毛づくろいを始めました。」
「パイパーは他の子猫達にも優しく接してきましたが、ブルーベルのことが特に気に入ったようでした。」
ブルーベルは優しいお姉さん達に溺愛されて、大きな幸せを感じました。ブルーベルは嬉しそうにパイパーに顔をうずめて、喉を鳴らしながらとろけました。
パイパーがまるで母親のような存在になったのに対して、ペネロペはブルーベルと一緒に遊び回るイタズラのパートナーになりました。
そんな中、新しい猫を家族に迎えようと考えていた夫婦が、パイパーとペネロペの姉妹に興味を持ちました。
「ネット上で姉妹の説明を読んだ夫婦は、ペネロペが最近亡くなった愛猫にとてもよく似ていることに気づきました。そして夫婦が姉妹に会いに行くと、お別れした愛猫とペネロペとの間にたくさんの共通点があることが分かりました。その出会いはまるで、愛猫が夫婦のことを導いたかのようでした。」
姉妹の元を訪れた時、夫婦はブルーベルがいつも姉妹と一緒にいることに気づきました。3匹のダイナミックな動きはとても美しく、完璧にブレンドしていたため、夫婦はブルーベルのことも放っておくことができなくなりました。
そんな優しい夫婦のおかげで、約1年間里親さんとの出会いを待っていたパイパーとペネロペはついに夢を叶え、ブルーベルも家族の一員になりました。夫婦の家には2匹のフレンドリーな猫の兄弟がいるため、きっと5匹はすぐに仲良くなって、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:tiny.paws.fosters/lovemeow