ある日、保護施設でボランティアをしているケイラさんが、施設で茶白の子猫に出会いました。ケイラさんはその子猫が愛猫にとてもよく似ていたため、すぐに夢中になりました。
子猫は骨折した足を引きずりながら窓の外に現れたところを保護されました。残念ながら子猫は右の前足を失いましたが、手術によって再び元気を取り戻すことができ、3本足での生活にもすぐに慣れることができました。
そして1週間後、子猫が再びケイラさんに会うと、子猫はすぐにケイラさんに寄り添って、ケイラさんのデスクで一緒に過ごしたいと要求してきました。子猫はすぐにケイラさんの膝の上に乗って、そのままケイラさんの心の奥深くへと入り込んでいったのです。
保護施設には他の人がいるにもかかわらず、子猫はほぼ一日中ケイラさんと一緒に過ごしました。ケイラさんは子猫と再会する前日に、子猫を家族に迎えるかどうかを議論していましたが、どうやら子猫の方は既にケイラさんと一緒に暮らすことに決めていたようです。
ケイラさんは子猫を家族の一員として迎えると、子猫に『ビビー』と名付けました。
ケイラさんの家に住んでいる愛猫の『ミスター・ビーズリー』も、ビビーに会える日をとても楽しみにしていました。ビーズリーは小脳形成不全を患っていて、歩くとグラグラと身体が揺れる猫でした。
ケイラさんはドア越しにお互いの匂いを嗅がせて、ゆっくりとふたりを慣らしていきました。そして数日後、ついにふたりを直接会わせてみました。
ビーズリーは早くビビーと挨拶を交わしたくて、ビビーの入っているキャリーの近くに待機していました。そしてキャリーの扉が開放されると早速ビビーが飛び出してきて、少しストレッチをしてからビーズリーに近づいて頭を擦りつけました。
ふたりはお互いに完全に一目惚れでした。
「ふたりはとっても上手くやっています。ビーズリーはビビーと遊ぶことが大好きで、常にビビーと一緒の時間を過ごしています」とケイラさんが言いました。
その日からビーズリーはビビーのことをお兄さんのように見守るようになりました。またビビーが遊びたい時やハグが必要な時はすぐに駆けつけて、たくさんの愛情を注ぎ始めました。
ビーズリーはお気に入りのオモチャをビビーと共有して、遊び方を教えるために部屋中でオモチャを追いかけ回しました。その間にビーズリーの身体はグラグラと揺れましたが、それがビーズリーの行動を止めることはありませんでした。
ビビーはそんなビーズリーの後をついて回り、ビーズリーが一息つくたびにオモチャで遊び始めました。ふたりは回転しながらオモチャで遊んで、疲れると一緒になって休憩しました。
またビーズリーはビビーにオモチャ以外の娯楽も教えました。ビーズリーはビビーを大きな窓のあるところまで連れて行って、家の外で起こっていることを一緒に観察し始めました。
そんなビーズリーの愛情を受け取りながら、ビビーは確実に成長していきました。ビビーはビーズリーのことをとても尊敬していて、ビーズリーのすることは何でもマネしました。
ビビーは自分用のお皿を持っていますが、ビーズリーのお皿からコッソリとご飯を食べていることがよくあります。ビビーはビーズリーのマネをするのが大好きなため、ご飯もビーズリーのお皿から食べたいと思っているようです。
ビーズリーは身体がグラグラと揺れる猫で、ビビーは3本足の子猫です。でもふたりとも自分の人生を愛していて、お互いに毎日を全力で楽しみながら充実した時間を過ごしているのです。
これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:mr_beesley/lovemeow