ある日、妊娠中の3歳の保護猫が地元の保護施設へと運ばれてきました。『ミスティー』と名づけられた猫は後ろ足を怪我していたため、獣医さんによる治療が行われました。ミスティーは助けてもらえたことが嬉しくて、施設のスタッフや獣医さん達に感謝の気持ちを伝えてきたそうです。
その後、養育ボランティアのキャシー・スタンキビッチさんは、ミスティーが快適な環境で子育てができるように、自宅へと連れて帰りました。しかし数日後、ミスティーは子猫達を出産しましたが、合併症を患ってしまいました。キャシーさんは猫の親子を救うために最善の努力をしましたが、残念なことに全ての子猫が命を落としてしまいました。ミスティーは何とか回復することができましたが、その日からずっと深い悲しみに暮れていました。
そんな中、キャシーさんの元に母親のいない子猫が保護されたという連絡が入りました。キャシーさんはすぐに子猫を引き取ることを申し出て、ミスティーが子猫を受け入れてくれることを望みました。
ミスティーは子猫の鳴き声を聞くとすぐに元気を取り戻し、子猫のところまで歩いてきて、嬉しそうに世話を始めました。「ミスティーはまるで我が子のように子猫を受け入れました」とキャシーさんが言いました。
ミスティーは『サニー』と名づけられた子猫を温かく迎え入れて、サニーのことを常に守るようになりました。そしてそれから1週間、ミスティーはサニーのそばからほとんど離れることはありませんでした。
ミスティーはサニーを看護し、一日中そばに寄り添いながらサニーを清潔に保ちました。「サニーはミスティーのことを本当のお母さんだと思っています。そしてミスティーも自分が産んだ子供のように、サニーの世話を続けています。ミスティーは子育てができることにとても興奮していました。」
サニーはミスティーお母さんのおかげで、寂しさを感じることはありませんでした。サニーは毎回驚くほどの勢いでミルクを飲んで、あっという間に成長していきました。サニーはお母さんと一緒にいられることが嬉しくて、常に大きな音で喉を鳴らし続けているそうです。
そして2週間後、体重が227gになったサニーは、いつも健康的で丸々としたお腹を見せています。サニーは常に満足そうにしていて、部屋中を愛らしい喉の音で満たしているそうです。
ミスティーはサニーが独り立ちできるように、毛づくろいの仕方など、猫として生きていくための方法を教え始めました。
その後、生後1ヶ月を迎えたサニーは体重が450gほどになり、容器からひとりでご飯が食べられるようになりました。ミスティーはサニーの成長が嬉しくて、いつも満足そうな姿を見せてくれているそうです。
ミスティーはサニーがひとりでも過ごせるようになったため、子育てから少し離れて、人間と過ごす時間を徐々に増やしていきました。
「ミスティーはとても甘い猫で、サニーにとって本当に素晴らしいお母さんでした。子育てを終わらせた彼女は、これから新しい家族を見つけて、静かな暮らしを送っていくことになります。」
一方のサニーは順調に家猫生活に必要なことを学んでいます。サニーは完全にトイレも使えるようになっていて、何か言いたいことがある時は、ためらわずにキャシーさんに全てのことを伝えてくるそうです。
「私はサニーの成長をとても誇りに思っています。彼は日に日に遊び心が増していっています」とキャシーさんは嬉しそうに話してくれました。
こうしてサニーはミスティーお母さんのおかげで、元気な子猫へと成長することができました。すっかり家猫生活を受け入れたサニーとミスティーは、これからも安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:our_fosterkitties/lovemeow